お掃除のヒントを対談から探る、お掃除講座の新しいコーナー「THE対談」。
今回はお掃除のプロとして活躍されているハウスクリーニングの山田さんと堀井さんのお二人をゲストに迎え、プロとしてのポリシーやテクニックに迫ってみました。
アズマホームクリーニングサービス
(☎ 053-463-9940)
静岡県浜松市にて訪問清掃サービス事業を展開。事業所から一般のご家庭まで幅広い顧客を持ち、 丁寧なお掃除には多くのお客様より定評あり!
Q まず、お掃除のプロとしてのポリシーについて教えてください。
- 山田さん
- 当たり前のことですが、お金をいただいている以上、いい加減なことはできないということです。
- 堀井さん
- そうですね。お客様のご要望にあわせて、普段は手が届かない場所まで念入りにお掃除しています。ハウスクリーニングにお掃除をまかせていただれば、快適な暮らしができるとお客さまに思っていただけるよう、仕事に取り組んでいます。
「取れる汚れと取れない汚れ」
- 山田さん
- ただ、一生懸命にお掃除すると言っても、取れる汚れと取れない汚れがありますから、現場を確認して事前にそのことはお客様に伝えてます。
Q その取れる、取れないは見ただけで判断できるものなのですか?
- 山田さん
- はい。見ただけでわかります。たとえば換気扇の汚れ。必ずしも全部の汚れが取れるわけではありません。それに換気扇掃除の場合、アルカリ性の洗剤を使いますから、それによって塗装がはがれてしまうことがあります。その場合、はがれないところまでお掃除をします。
あと、風呂場のタイルの目地、ゴムのパッキンのカビ汚れのような汚れ(特に奥に入り込んだもの)も、事前に取れないかもしれないと言っておきます。
Q えっ、落ちないんですか(少々驚き…)。
- 山田さん
- ただ、まったく取れないのではなくて、真っ黒だったものがグレーになる程度のお掃除はできます。大切なのはそのことを事前にお客様にしっかりと説明して、納得してもらうことです。
「光りモノはしっかりと光らせる」
Q 全般的にキレイに見せることができるプロの技ってありませんか?
- 堀井さん
- 光りモノはしっかりと光らせるです。蛇口ステンレスは必ずピカピカにします。やはり女性は一番キッチンに立つことが多いので、ステンレスなどが光っているとすごく喜ばれます。
Q これもプロの技というわけですね。
- 山田さん
- 私はスミ、コーナーが汚れていると気になります。たとえば部屋のスミのホコリはしっかりと取ります。ガラスも四隅(一番端っこ)をキレイにするとぐーんと見違えるようになります。
Q それはそうと、道具に対するこだわりみたいなものはありますか?
- 山田さん
- うーん……(悩んでいる)
- 堀井さん
- メラミンスポンジ…
- 山田さん
- そうそう、メラミンスポンジは光りモノを光らせるのにたいへん便利です。あと、サッシブラシも使いやすいです。何ものにも変えられない道具ですね。
・オススメ商品 AZ830アズマジックおそうじ消しゴムネオ
水だけで汚れが落とせるメラミンスポンジを特別な製法でぐぐっと圧縮しました。ボロボロしにくく、適度なハリがあるのでスミのお掃除にも適しています。
・オススメ商品 ニューサッシブラシAG701
持ち手になじむグリップと適度なコシがあるブラシが大人気の商品です。サッシのスミにたまったホコリもしっかりとかき出します。
Q 日頃の生活の中で汚れをためないポイントはありますか? 企業秘密ということもあるかもしれませんが、ぜひ教えていただけませんか。
山田さん
いえいえそんな大げさなことはありません。台所の壁や床などは、調理後に必ずサッと拭いていただくと良いと思います。これだけでもやるとやらないのではずいぶんと違いが出ます。使ったら、その都度すぐ拭くというのがポイントですね。
Q そうですか。でも、それがなかなかできない(笑)。
- 山田さん
- 話は脱線しますが、その都度拭くということで思い出したのですが、風呂場の鏡につくウロコのような模様、あれも毎日掃除していれば汚れが付きません。
Q あっ、そうなんですか。確かあの汚れは水道水に含まれるカルシウムが固まったもので、
なかなか落とすことができないと聞いたことがあります。
- 堀井さん
- そうなんです。地域によって水道水に含まれるカルシウムの量は違うらしいのですが…、多い地域の方は特に注意してください。
- 山田さん
- (淡々と)あと窓シミです。窓ガラスの外にあるシミです。これもなかなか取れません。極端な話、カミソリで削っても落ちません。
Q それって意外と知らない話ですね。
- 山田さん
- 知らないでしょう。
Q うん。知らなかった(笑)。外窓ガラスの汚れってどんなに汚れていても基本的には水洗いだけで落ちると思っていました。
- 山田さん
- そうですね。だいたいの汚れは取れるんですが、シミみたいになったものは取れません。
ということは窓ガラスも汚れをためてしまうと、たいへんなことになってしまうということですね。私、自称お掃除コーディネーターなのですが、お話を聞かせていただくと知らないことが多くて、本当に勉強になりました。これからもお仕事がんばってください!