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前回、墓石のお掃除の準備について、また墓石全体のお掃除についてご説明しました。

今回は洗浄剤を使った墓石のお掃除についてご紹介します。仕上がりが格段に良くなりますので、しっかりとキレイにしたいという方は是非ご覧ください。

【STEP3】プロ仕様道具で本格お掃除!

お墓全体の汚れが落とせましたね。ここからは洗剤を使用したお墓のスペシャルケアをおこないます。


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1.洗浄剤を塗ります

事前に塗布面を充分に水で濡らします。「PY870墓石用まるごと洗浄剤」を雑巾またはクロスにしみ込ませ、全体に塗るようにつけます。液だれしないように、墓石の下から上へゆっくり塗ってください。


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2.洗浄剤を拭き取ります

洗浄剤の効果を最大限に発揮させるため、洗浄剤を塗ったらしばらく待ちます。季節にもよりますが、2~5分待ち、必ず乾燥してしまう前に洗浄剤が残らないよう水で洗い流し、雑巾またはクロスで擦るように拭き取ってください。


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・オススメ商品 PY870墓石用まるごと洗浄剤

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墓石全体に使える洗浄剤です。墓石が傷まないよう、優しい配合になっています。

iconおそうじプロ・山田さんのここが注意ポイント!

  1. 石材によってはシミになる事がありますので、ご使用前に目立たない箇所でテストを行ってください。
  2. 事前に充分に水を掛けてから洗浄剤を塗ってください。
  3. PY870墓石用まるごと洗浄剤」は多めに塗り込んでください。
  4. 乾燥してしまうと洗剤や浮き出た汚れが石の内部に入ってしまいます。乾燥してしまいそうな時は、水で洗い流すか、再度、洗浄剤を塗ってください。洗浄剤は一度に塗らず、一面ずつ塗ることをお勧めします。
  5. 墓石の色文字部分は色落ちする可能性がありますので、洗浄剤をつけたらすぐに水で洗い流し拭い取ってください。
  6. PY870墓石用まるごと洗浄剤」が残っていると、後日、黒ズミになる恐れがありますので、ご使用後はたくさんの水で念入りに流し、雑巾またはクロスでたたき洗いしてください。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

濡れタオルで洗浄範囲を養生しておくと安心です。また、洗浄剤はたっぷり使ってください。洗浄剤を墓石に乗せる様なイメージです。「PY870墓石用まるごと洗浄剤」はコケなどの繁殖を軽減できるので、今後のメンテナンスも考えて全体への使用をオススメします。

3.頑固な黒ズミを落としましょう

これまでのお掃除では落ちなかった頑固な「黒ズミ」のお掃除をします。「PY870墓石用まるごと洗浄剤」の使用後、取り切れなかった黒いシミがある場合、墓石の表面を水で濡らしてから、「PY656墓石用黒ズミ・シミ落としスポンジ」で、力加減に注意しながら磨き上げるようにして擦ります。

なかなか落ちない場合は、何回か繰り返して擦り取ってください。汚れが落ちたら、水で流して雑巾またはクロスで拭き取ってください。


・オススメ商品 PY656墓石用黒ズミ・シミ落としスポンジ

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傷がつきにくいアルミナ研磨材を表面に貼り付けたスポンジです。もちろん研磨力もあり、黒ズミをしっかりと落とします。

iconおそうじプロ・山田さんのここが注意ポイント!

  1. 墓石が乾いた状態でこのスポンジを使用すると、表面にキズがつく恐れがありますので、ご使用の際は必ず水で墓石の表面を濡らしてください。
  2. 石材の種類や擦る力の加減によっては光沢がなくなる恐れがありますので、ご使用前に、必ず目立たない箇所でテストを行ってください。
  3. このスポンジは、鏡面仕様の平らな部分専用のため、それ以外の部分へのご使用は避けてください。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

アカを擦り取るように細かくこすってください。「しゃかしゃか」と音を繰り返すイメージです。こする時は、墓石で手をぶつけないように気をつけてください。頑固な汚れは、水の代わりに「PY870墓石用まるごと洗浄剤」を使用し、汚れをやわらかくしてからこすってください。この場合、液だれがでやすいので、しっかり濡れタオルで養生しましょう。

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4.茶色く浮き出た「サビ」をお掃除

キレイになった状態で見ると、墓石によっては石の鉄分が錆びて茶色く変色した部分が目立ってくる場合があります。そんな時は、「PY871墓石用茶色く浮き出たサビ取り剤」を茶色くなった部分にたっぷり塗り込みます。
※1回で取り切れなかった場合には、同様の作業を2回、3回と繰り返してください。

2~5分おくと汚れが紫色に変色し浮き上がってきますので、乾いてしまう前に水でしっかり洗い流し、新しい雑巾またはクロスで拭き取ります。茶色く変色した墓石の色が取れ、キレイになります。


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・オススメ商品 PY871墓石用茶色く浮き出たサビ取り剤

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石に含まれる鉄サビをキレイにします。変色していく様子に思わず見とれてしまいます。

iconおそうじプロ・山田さんのここが注意ポイント!

  1. 石材によってはシミになることがありますので、ご使用前に目立たない箇所でテストを行ってください。
  2. PY871墓石用茶色く浮き出たサビ取り剤」は乾いた状態で使用するのがポイントです。
  3. 汚れが浮き出た状態で乾いてしまうと、汚れが取れなくなる恐れがあります。「PY871墓石用茶色く浮き出たサビ取り剤」は一度に全体に塗らずに、一面ずつ作業されることをお勧めします。
  4. お肌の弱い方はご使用の際、手袋の着用をお勧めします。
  5. 反応が無かった場合は違う要因の汚れなのですみやかに洗い流してください。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

PY871墓石用茶色く浮き出たサビ取り剤」の使用時は3つの「あ」を思い出してください。
・あせらない ・あわてない ・あきらめない
変色が紫色になり、薄くなりはじめるまで洗い流さないこと! 洗浄効果が中断してしまいます。

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5.仕上げ剤でもっと美しく

仕上げに、墓石が乾いた状態で「PY873墓石用まるごと仕上げ剤」を塗りこみます。その後すぐに、「PY873墓石用まるごと仕上げ剤」を雑巾またはクロスで拭き取り、「PY828墓石用おそうじクロス」でから拭きしてください。サラサラのなんともいえない触り心地に驚かれると思います。


・オススメ商品 PY873墓石用まるごと仕上げ剤

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徹底洗浄した後のひと手間に。つるつる感に思わず頬ずりしたくなるかも。

・オススメ商品 PY828墓石用おそうじクロス

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マイクロファイバーを使ったクロスです。余分な水分をすばやく吸着します。

iconおそうじプロ・山田さんのここが注意ポイント!

  1. PY873墓石用まるごと仕上げ剤」も乾いた状態で使用するのがポイントです。
  2. お肌の弱い方は、ご使用の際手袋の着用をお勧めします。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

PY873墓石用まるごと仕上げ剤」は顔に美容液やクリームを塗るイメージです。その後、から拭きすることで美しさがアップします。

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6.花立てを洗います

最後に、花立てにたまったコケや黒ズミを「PY663墓石用花立て洗いスポンジS」でキレイに洗い流します。


・オススメ商品 PY663墓石用花立て洗いスポンジS

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口がせまく、通常のスポンジでは洗うことができない花立ての奥まで洗えます。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

水だけで落ちない汚れには「PY870墓石用まるごと洗浄剤」を使用してください。スポンジとの併用でさらに汚れ落ちがアップします。

7.片付けも忘れずに行いましょう!

最初にはずした「塔婆、お花、お線香、お供物」などを元の位置に戻し、再度墓石の周辺を水で洗い流してください。洗浄剤を流したものが残らないようにするためです。周りの墓石の養生を外せば、すべて終了です。

おそうじプロ・山田さんのここがコツ!

■お供物はできるだけ持ち帰りましょう(汚れの原因になります)。
■スチール製の缶ジュースなどを置かないようにしましょう(サビの原因になります)。
■墓石にお酒などをかけないようにしましょう(墓石が傷む原因になります)。

8.最後に

お手軽で簡単なわりに本格的に汚れが落とせる、「おそうじプロ山田さんの墓石おそうじシリーズ」をお使いになる場合は、使い方を間違わないよう、事前にしっかり取り扱い説明をお読みになった上で正しくご使用ください。「おそうじプロ・山田さんの墓石おそうじシリーズ」には、用途ごとに専門のアイテムが充実しています。是非、手に取ってご自分にあったアイテムをお求めください。
※墓誌や水盆などは洗浄剤が残りやすいので、特に念入りに洗い流してくださいね。


前回「お墓のお掃除方法 前編」は下記からどうぞ。

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・お墓のお掃除方法 前編>>>