こびりついたトイレの尿石を酸性洗剤で削り落とす方法！おすすめグッズも紹介

トイレの尿石の原因は？

便器にこびりついた黄ばみ（＝尿石）とは、一体なんでしょうか？ 残留した尿が、便器の水溜まり内の細菌と混じり合うとアンモニアになります。
するとpHの上昇にともない、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムが沈殿し、便器にへばりついて固まってしまいます。
これらが堆積したものが、簡単には落ちないガンコな尿石です。

レベルに合わせた尿石の落とし方

一口に尿石といっても、その進行具合や場所によっておそうじの仕方は変わります。
ここでは３つのケースについて、解説します。

まずは洗剤で落としてみる

初期の段階の尿石であれば、洗剤だけで落とすことができます。尿石はアルカリ性の性質をもっています。
尿石を落とすことを目的に開発された専用洗剤の多くは、塩酸と界面活性剤を配合し、元から強力に分解してくれます。

洗剤で取れない尿石は削り落とす

表面を粗削りする

洗剤だけでは落ちないガンコな尿石。力任せに削ろうとすると、大切な便器を傷つけてしまう恐れがあります。
洗剤とのコンビネーションで、段階的に削っていく方法をおすすめします。
まず、洗剤を染み込みやすくするために、尿石の表面を粗削りしてください。
専用の研磨パッドがよいですが、なければ傷をつけないように注意しながら、耐水ペーパー（＃800～＃1000程度のもの）などで削ってください。

酸性洗剤をしみ込ませる

粗削りした尿石の表面に、専用洗剤をしっかりと吹き付けてください。尿石の内部に浸透させるために５分程度なじませるのが効果的です。

削り落とす

洗剤が尿石を分解し、柔らかくなっていればトイレブラシでも落ちますが、まだ固いようであれば、研磨パッドや耐水ペーパーで削り落とします。取り切れない尿石には、この作業を数回繰り返してください。

便器のフチ裏の尿石の落とし方

便器のフチ裏の尿石の場合は、洗剤を浸透させるために、２～３重に折り畳んだトイレットペーパーを貼り付け、そこに専用洗剤を吹き付け、洗剤湿布を行います。
その後で削り落とす作業を行ってください。

便器に洗剤を残さない

専用洗剤は強力な洗剤です。
便器に残ったまま長時間放置すると、素材が劣化する場合があります。
掃除後はしっかりと水で洗い流してください。

プロに任せる

それでも落ちない尿石や、おそうじにじっくりと時間をかけられない場合、また強い洗剤を自分で使いたくない方などは、プロのハウスクリーニングを試してみてはいかがでしょうか。

トイレクリーニングでは、便器のフチ裏などの手の届かない場所だけでなく、床や照明、消臭フィルターや換気扇など、トイレの空間を丸ごとお掃除します。

まとめ

・尿石は、便器内の水溜まり内にリン酸カルシウムや炭酸カルシウムが沈殿し、固まって堆積したもの。ブラシでこすったくらいでは落ちません。
・初期の段階の尿石であれば、酸性の専用洗剤で落とすことができます。
・こびりついたガンコな尿石は、表面を粗削り→洗剤を浸透させる→削り落とす、の作業を繰り返してください。
・それでも落ちない汚れには、プロのハウスクリーニングの利用をおすすめします。