
キッチンシンクは毎日使うため、汚れが溜まりやすい場所の一つです。
食品を扱う場所だからこそ、清潔に保っておきたいですよね。
そこで今回はキッチンシンクの汚れの種類や日々のお手入れ方法、頑固な汚れの落とし方を紹介します。
お掃除方法にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

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キッチンシンクの汚れの原因は?
キッチンシンクの汚れの種類から説明します。
効率よくお掃除するためにも汚れ別の原因や特性も覚えておきましょう。
水垢
水道水に含まれるケイ酸やカルシウムなどのミネラル分が次第に堆積したもの。
石けんカス
水道水に含まれるミネラル分と、石鹸や体の脂肪分が結合した不溶性の汚れ。
油汚れ
調理中に発生した油ハネや油煙、食器を洗う際に出る食品の油や皮脂がこびりついたもの。
ぬめり
油汚れや食べカスを栄養として増殖した細菌やカビなどの微生物が固まりになったもの。
ぬめりを放置すると、嫌なニオイや排水口の詰まりの原因になります。
黒カビ
「クラドスポリウム菌」という微生物の増殖により、キッチンシンクの継ぎ目のパッキンなどに見られる黒い汚れ。
サビ
缶詰等の鉄製品や水道水に含まれる微量の鉄粉、外部から入った鉄粉等のもらいサビ。

キッチンシンク掃除のやり方
毎日のお手入れは3ステップ、5分で完了する簡単なお掃除方法です。
ぜひ、習慣化して汚れをため込まないようにしましょう。
毎日の掃除は3ステップ、5分で完了!
必要なものはたったの3つ!
- 食器用洗剤
- 柔らかいスポンジor布
- 布巾
お掃除方法
- キッチンシンク内や排水口のゴミ受けにあるゴミを捨てておきます。
- 柔らかいスポンジに食器用洗剤を少量つけて泡立ててからキッチンシンク全体と排水口部分を洗います。
- 水で洗い流し、乾いた布巾で水気を拭き取ったら完了です。

ナチュラル洗剤で汚れをリセット
毎日掃除をしていても食器用洗剤だけを使っていると、どうしても落ちない水回り特有の汚れが蓄積してきます。
そんな汚れは週1回程度、ナチュラル洗剤の「重曹」、「クエン酸」を使って早めに落とすようにしましょう。
「クエン酸」はレモンや果物に含まれる天然由来の酸で、水垢やサビなどのアルカリ性汚れに効果的です。
「重曹」は弱アルカリ性で、油汚れやぬめりなど酸性の汚れを中和して落とします。
消臭効果もあり、キッチン全般で使いやすい万能クリーナーです。
どちらも環境や人にやさしい洗剤として知られています。
「重曹」を活用したキッチンのお掃除方法も解説してますので、ぜひ参考にしてみてください▼
必要なもの
- 重曹の粉末
- クエン酸スプレー
(スプレーボトルに水200ml、クエン酸小さじ1杯を入れてよく混ぜたもの)
※クエン酸がなければお酢でも代用可能です。 - 手袋
- 柔らかいスポンジ
- メラミンスポンジ
- 布巾
- 食品用ラップ
- キッチンペーパー
お掃除方法
- お好みの量の重曹を粉のまま濡れた状態のシンク全体に振りかけます。
- 重曹をかけた部分を濡れたスポンジでクルクルと円を描くように磨きます。
- 水で流し、水滴を布巾で拭き取ります。
- 蛇口まわりなど水垢が目立つところにクエン酸スプレーを吹きかけ、乾拭きします。
※4で落ちない水垢は5以降を試してみてください。 - クエン酸水で濡らしたキッチンペーパーで湿布し、乾かないようにラップします。
- 10分ほど放置し、濡らしたメラミンスポンジで軽く磨いて水で流します。
- 水滴を布巾で拭き取ったら完了です。
※人工・人造大理石のキッチンシンク全体ではクエン酸、重曹は使わず、汚れが落ちない場所にのみメラミンスポンジでお掃除してください。

▼▼4で落ちない水垢は5以降を試してみてください。▼▼

プロが解説!頑固な汚れ(水垢・黒カビ・サビ)の落とし方
ここからは日々のお手入れやナチュラル洗剤を使ったお掃除では落とせなかった汚れについて、汚れ別に解説していきます。
水垢汚れ|アズマジック鏡のウロコ・水アカ洗剤で磨き落とす
軽度な水垢であればクエン酸で落とせますが、特に蛇口まわりなどの頑固な水垢は専用洗剤を使うことをおすすめします。
- アズマジック鏡のウロコ・水アカ洗剤のキャップを下に向けた状態で、ボトルをよく振ってから水垢が気になる場所に液を直接かけるもしくはクロスに液をとり、こすり洗いします。
※キッチンシンクが濡れている場合は布巾で水気を拭き取ってから掃除してください。 - 液や研磨材が残らないようにしっかり水で流します。
- 布巾で水気を拭き取ったら完了です。
※汚れがひどい場合には繰り返して使用すると効果的です。
※人造・人工大理石のキッチンシンクでは使用しないでください。
ハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ 「アズマジック」。専用に配合した酸性成分の力でガンコな鏡ウロコをじわっと溶かし、大小2種類の研磨材が、鏡表面についた微細な凸凹に入り込み、汚れをかきだします。
クレンザーで落ちない水垢汚れの最終手段
それでも落ちない水垢はステンレススポンジで削り落としましょう。
ただし、キッチンシンクの表面を傷つける恐れがあるため、水で濡らしたステンレススポンジを頑固な水垢がある部分だけやさしくこすり、水で洗い流してください。
黒カビ|アズマジックカビ取り洗剤
いつの間にかできてしまったシンク内やパッキン部分の黒カビ。
どうしても落としたいという方は下記の方法を参考に試してみてください。
ただし、キッチンシンクの変色を招く恐れがあるため、カビ取り剤を使用する際は必ず目立たない部分でテストしてから行うようにしましょう。
- アズマジックカビ取り洗剤のボトルをよく振り、黒カビに吹きつけます。
- 数分ほど放置します。必ず長時間放置しないようにしてください。
- 水でしっかり洗い流します。
※一度で汚れが落ちない場合は、同様の作業を繰り返し掃除してください。
大理石やホーロー製のキッチンシンクでは使用できません。
「アズマジック」はハウスクリーニングの現場で使用している洗剤をベースに、家庭用にアレンジした強力洗剤。
カビへの浸透性を高めるため、粘着性をアップしたジェルタイプのカビ取り剤です。
サビ|アズマジックサビ取り剤でサビを分解して落とす
- サビにアズマジックサビ取り剤を雑巾または布などにとり、サビに厚めに塗布します。
- 1~3分ほど放置し、液が紫色に変色します。
※素材が変色・変質する恐れがあるため、5分以上放置しないでください。 - 変色した液を水でよく洗い流すか、水を含ませた布巾などでしっかり拭き取ります。
アズマ工業のハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ「アズマジック」。
塗布するだけで落ちにくい鉄製品のサビやキッチンまわり・水まわりなどに付着したもらいサビを分解して落とします。
解説したお掃除方法で落とせない汚れを無理に落とそうとするとかえってキッチンシンクを痛めてしまう恐れもありますので、プロに任せるのも一つの手です。
アズマのキッチンクリーニング
ガス・IHコンロまわりやシンクの汚れを中心にプロ用洗剤で頑固なこびりつき汚れなどを丁寧にお掃除します。
素材別|お掃除する時の注意点
キッチンシンクの素材によって、掃除の際に注意しておくべきことがいくつかあります。
ステンレスの場合
- サビの原因になるため、塩素系漂白剤、ヌメリ取り剤を使わない。
- ステンレスの表面を傷つける恐れがあるため、硬いブラシやたわしは使わない。
人工・人造大理石の場合
- ステンレス同様、表面を傷つける恐れがあるため、硬いブラシやたわしは使わない。
- 酸性・アルカリ性・塩素系漂白剤を使用すると変色や変質などを招く恐れがあるため、基本的は食器用洗剤で掃除し、落ちない汚れは濡れたメラミンスポンジを使いましょう。
キッチンシンクをキレイに保つコツ
- 日々のお手入れを習慣化する。
キッチンシンクの汚れは蓄積するほど落としにくくなります。
そのため、前述した毎日のお掃除、週に1回程度念入りなお掃除を心がけましょう。 - 鉄製品を放置しない。
缶詰など鉄製品をキッチンシンクに放置すると、もらいサビが発生して掃除する手間が増えます。
サビが発生して放置した場合はステンレスの内部まで浸食し、さらに落としにくくなるため、なるべく早く対処するようにしましょう。 - キッチンシンクに撥水コーティングをする。
撥水コーティングすることで水垢などの汚れをつきにくくします。
スプレータイプなど様々な撥水コーティング剤が販売されていますので、よりキレイさをキープしたいという方は取り入れるのも良いでしょう。
ただし、人工・人工大理石のキッチンシンクでは使用できない場合が多いため、プロに任せる、もしくはコーティング剤の注意事項、キッチンシンクの取扱説明書をよく読み、使用しましょう。
まとめ
キッチンシンクは、汚れが溜まりやすい場所のため、日々のお手入れが大切です。
頑固な汚れは専用洗剤を使うことになるため、毎日5分で完了する簡単なお手入れ方法や、クエン酸や重曹を使った念入りなお掃除を習慣化すると良いでしょう。
また、人工大理石・人造大理石のキッチンシンクは注意点をよく読み、基本的に食器用洗剤で掃除します。
汚れが気になる場合はその場所のみ濡らしたメラミンスポンジでお掃除するようにしましょう。
汚れを無理に落とそうとするとかえってキッチンシンクを痛めてしまう恐れもありますので、頑固な汚れはプロに任せることをおすすめします。
よくある質問
-
人造・人工大理石のキッチンシンクの黄ばみが気になってきました。
塩素系漂白剤を使用すると、変色や変質の原因になる可能性があります。
そのため、基本的には使用を避けることをおすすめします。
ただし、どうしても黄ばみを落としたい場合は、以下の方法を参考にしてください。
スプレータイプの塩素系漂白剤を黄ばみ部分に吹きかけて1分後に、しっかり水で流します。
その際、塩素系漂白剤を吹きかけたまま長時間放置しないでください。
塩素系漂白剤の使用はあくまで最終手段になりますので、使用することに不安がある方はプロに任せるのも良いでしょう。