下水道が整備されていない地域や屋外のイベント会場、また災害時の簡易トイレなど、色々な場所で汲み取りトイレは活躍しています。
でも便槽と直接つながっているから、臭いや衛生面が気になるという方も。
ニオイや虫の発生を防ぐ、効果的な方法を解説します。

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  1. 汲み取りトイレとは?
  2. 臭いや虫が発生する原因
  3. バイオ(微生物)の力で消臭
  4. 使用時に注意すること
  5.  
  6. まとめ
  7. よくある質問  

汲み取りトイレとは?

汲み取りトイレとは、排出物を便槽にためて、定期的に汲み取るタイプのトイレです。
水や電気をほとんど使用しないため、環境面や災害対応に優れている半面、臭いや虫の発生がデメリットといえます。

 
  

汲み取りトイレはどのくらい使われている?
汲み取りトイレの人口比は、1974年では70.6%でしたが2019年には4.6%と、トイレの水洗化率上昇に伴い、大きく減少しています。

 

引用元: 一般社団法人日本トイレ協会(https://www.google.com/

汲み取りトイレには、排泄物が便器から直接便槽に落ちるタイプ(いわゆるぼっとん便所)と、便器と便槽の間にフタがあり、水を流して便槽に落とす簡易水洗タイプの2種類に分けられます。



臭いや虫が発生する原因

汲み取りトイレから悪臭が発生する場合、その主な原因は、汲み取り槽に溜まった有機物(排泄物)の腐敗が進むことによる腐敗臭です。
夏場にニオイがきつくなるのは腐敗のスピードが加速するから。
その腐敗臭にハエが寄り付き、産卵するため、ウジが発生する要因にもなります。

バイオ(微生物)の力で消臭

バイオ(微生物)は、し尿処理強化のための各種バクテリア菌群と脱臭必須要素により臭いの元を強力に分解・除去し、悪臭を防止します。
悪臭が消えると、ハエが寄りつかなくなります。
また、微生物の力で便槽の浮遊物も分解されるため、ハエが卵を産みつける場所も少なくなり、ウジの発生を抑制することもできます。

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使用時に注意すること

適切な外気温

バイオが一番活性しやすいのは平均30℃位です。
気温が低い場合、死滅するわけではありませんが活性の力は弱くなります。
効果が表れるまでに時間はかかりますが、継続して使用することによりバイオは増えていきます。

水洗トイレ(浄化槽)での使用

水洗トイレ(浄化槽)で使用しても問題ありません。
ただし、水溶性フィルムが便器に付着する等して中身成分が溶け出すと、配合されている鉄の作用によって、便器が変色する可能性があります。
浄化槽に直接投与することをおすすめします。

ウジ殺し薬との併用

ウジ殺し薬の使用により、バイオの力が弱ってしまうことがあります。
ウジ殺し薬を投与し、1~2日たった後で

  • 便槽にボール1杯程度の水を入れてください。
  • 通常よりも1~2袋多めにバイオ消臭を投与してください。


これで、微生物の数を補うことができます。

まとめ

・汲み取りトイレの悪臭は、有機物(排泄物)の腐敗が原因。
夏場は、腐敗臭にハエが寄り付き、産卵するため、ウジが発生する要因にもなります。
・バイオ(微生物)は、臭いの元を強力に分解・除去し、悪臭を防止します。
悪臭が消えることで、ハエやウジの発生も抑制することができます。
・バイオは、気温30℃位でもっとも活性しますが、気温が低くなるにつれ活性の力が弱くなり、効果が表れるまでに時間がかかります。

よくある質問

  • バイオ商品に使用期限はありますか?

    TK汲み取りトイレバイオ消臭の場合は、保管状況にもよりますが、2~3年を目安に使い切ってください。

  • サンポールを使った後にバイオ商品を使っても問題ありませんか?

    ウジ殺し薬を使った場合と同様に、バイオの数は減少します。
    サンポール使用後、1~2日たった後で微生物を補ってください。
    ①便槽にボール1杯程度の水を入れる。
    ②通常よりも1~2袋多めにバイオ消臭を投与する。

  • 家族が抗生物質の薬を服用しているが・・。

    抗生物質を服用されている方がいらっしゃる場合は、1回の投与量を2~3包にして投与してください。