お掃除しても、なんだかすっきりキレイにならない…。
こんな経験はありませんか?

キレイになった!と実感できるカギは、「隅(すみ)」かもしれません。

今回はお掃除のプロに、簡単にお掃除の仕上がりがワンランクアップする方法を聞きます。

 



教えてくれる人
アズマ工業のおそうじのプロ
ホームクリーニング事業部 堀井
 
アズマ工業のおそうじ塾の講師を務める。
ハウスクリーニングの現場にも出向き、清掃も行うおそうじのプロ!
アシストクリーニングでも実績がある。


 


—プロがお掃除するときに大切にしているポイントがあると聞いたのですが…。

堀井:ズバリ、部屋の「隅(すみ)」ですね。
部屋の壁と床の境目の巾木(はばき)の上、家具と壁の接地箇所、テレビなど家電の裏側、などなど住まいのいたるところにある「すみっこ」は、普段のお掃除では手が回らない、見てみぬふりをしてしまいがちな所ではないでしょうか。

 


—確かに…。床掃除をしても隅(すみ)が白っぽいと、なんとなく部屋全体が白くぼんやりしてスッキリしないように感じます。

堀井:大きなホコリは舞ったり落ちたりするので日常的に気づいてキレイにしやすいです。
一方で、隅にたまるのはとても細かいホコリ。
掃除機やフローリングワイパーでは届かないので、こまめに掃除されているお宅でも汚れが残りやすい場所だと考えています。
清掃の現場では、より美しいプロの仕上がりを目指して、すみっこの汚れを徹底して落とすことを重視しています。

隅をキレイにすればお掃除の仕上がりがワンランクアップするので、お客様にもとても喜んでいただいています。



—そう考えながら部屋を見渡すと、あらゆるすみっこが気になってしまいそうです(笑)。

堀井:フローリングだけでなく、家の中には「隅」がたくさんあります。
ガスレンジ周りやサッシなどは、ホコリなどの汚れに水分や油分が混ざってこびりついてしまいやすいので少し手強いです。
空気清浄機やエアコンといった家電製品も、溝が多く、ホコリがたまりやすいですね。



—どのようにお掃除しているのでしょうか?

堀井:隅にしっかりと入り込んで、汚れを出すのが大切です。
かき出して払えば落とせる汚れはブラシで、こそぎ落としたり拭き取ったりしたいときはスクレーパーを使います。

隅、スキマは場所によって狭さが違うので、現場には数種類のブラシを持っていって使い分けています。


 


—ブラシはいくつか常備しているのですね!どんなふうに選んでいますか?


堀井:硬さと形状に着目して選んでいます。

例えば①BA665空気清浄機・エアコンブラシは、硬さと形状が違う2種のブラシがついています。
白い方のブラシは柔らかい毛で広く平らな面を効率良くお掃除できますし、 青い方のブラシは硬い毛でこびり付いた汚れを落とせる上に、スリムな形状なので家電製品のスキマにもしっかりと入り込みます。

②KK674Gレンジまわりブラシは硬めの毛が先に向かって細くなるようV字型にカットされています。
ガスレンジなどの隅にフィットするので、蓄積した汚れを効率良くかき出すことができます。

①と②はどちらもアズマ工業のものです。

 

堀井:③の刷毛(ハケ)は、本来は掃除道具ではないのですが、広い面を大きく払いたいときに重宝します。10年使うと④のようになります。余分な毛も落ち、狭い所に入り込む、より便利な道具に変化しています。

 


—③の道具に代わる、アズマ工業の製品があれば教えてください。

堀井:私が使っている③は刷毛(ハケ)ですが、もし代用品をお探しなら名匠165黒シダブラシが良いと思います。
ある程度穂先に幅があり、毛も多いので使い勝手が良いですね。
あとは、NUS701ニューサッシブラシ。③のブラシと比べると毛は硬く、毛束の幅も細いですが、スクレーパーもついていて1本あればご家庭でも役立ちます。窓のサッシの掃除なんかにおすすめです。


 

 



—ブラシのお手入れ方法を教えてください。

堀井:掃除しているとホコリや髪の毛が絡まってきますよね。そんな時はお手入れ用に準備しているフォークを使います。
髪の毛をとかす要領でブラシの毛にフォークを通すと、絡まっていたホコリや髪の毛を取り除くことができます。

 


—最後に、「隅」のおそうじのコツを教えてください。

堀井:ブラシの使い方にちょっとコツがあります。
ブラシは先から使うのではなく、後ろ側から当てて使うと良いですよ。うまく掃除できる、というよりは道具を長持ちさせるコツかもしれません。
先から使うと、ブラシを動かしてもずっと先が当たるので、すぐに毛がダメになってしまいがち。後ろ側から使うと動かしたときに毛先全体が使えるので、長持ちします。

 


また、ブラシを使うタイミングの多くはスキマに入り込んだ汚れをサッサっとかき出す時か、もしくはスキマの汚れに洗剤を入れ込む時です。
そのため、ブラシを動かす手にはほとんど力を入れません。
中にはブラシそのもので汚れを落とす製品もありますが、そうでなければスーッとなでるようにブラシを走らせるので十分なんですよ。


ブラシの仲間としては、スクレーパーがあります。すみっこの汚れをこそぎとったり、拭き掃除したい際に布を巻いたスクレーパーを利用するととても拭きやすいですよ。そちらもぜひ試してみてください。

 

—ありがとうございました!ブラシやスクレバーを活用して、部屋の「隅」のお掃除に挑戦してみます!