実は、製氷機はカビや雑菌が繁殖しやすい場所でもあるので、定期的なお手入れが欠かせません。
「掃除が必要なのはわかるけど、どうやればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、清潔でおいしい氷を作るために冷蔵庫の製氷機のお手入れ方法や適切なお掃除頻度を解説します。
ぜひ参考にいつでも清潔でおいしい氷を作れるようにしましょう。

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実は製氷機はカビや雑菌が繁殖しやすい場所!
カビが最も繁殖しやすいのは、湿度70%以上、温度20~30℃の環境と言われていますが、庫内の温度帯(0~5℃程度)でも、繁殖速度が遅くなるだけで、完全に活動を停止するわけではありません。
そのため、冷蔵庫の中でも製氷機は特にカビや雑菌が繁殖しやすい場所なのです。
水分が常に存在し、湿度が高い製氷機は、気づかないうちにカビが発生してしまうことがあります。
そして、そのカビが生えた氷を知らずに口にしてしまう可能性も。
これを防ぐためには、定期的なお手入れが欠かせません。
引用元: 産経新聞 冷蔵庫のカビ繁殖に注意!(https://www.sankei.com/article/20150918-RVPSZBCBENPOXJHAGOEFVJ2OXU/)

自動製氷機のしくみ
一般的な家庭の自動製氷機は給水タンクから浄水フィルターを通って製氷皿で氷を作り、貯氷タンクで氷を保管するしくみになっています。
今回は給水タンクと貯氷タンク(製氷皿を含む)、製氷機内部の3つのパーツに分けて説明します。
パーツ別|お手入れ方法とお掃除頻度
給水タンク
氷を作るための水を入れる給水タンクは週に1回を目安に掃除しましょう。
通常は水洗いで十分ですが、汚れが気になる場合は浄水フィルターを外して食器用洗剤と柔らかいスポンジで洗い、洗剤をよくすすぎましょう。
浄水フィルターは3年に1回程度を目安に新品に交換することをおすすめします。

貯氷タンク
できあがった氷を保管する貯氷タンクは月に1回を目安に掃除しましょう。
製氷機能を停止し、冷蔵庫から貯氷タンクを取り出して中を空にしてから水洗いします。
給水タンクと同様に汚れが気になる場合は食器用洗剤と柔らかいスポンジで洗って、洗剤をよくすすぎましょう。
製氷皿を取り外せるタイプであれば、年に1~2回を目安に食器用洗剤、柔らかいスポンジでこすり洗いしてしっかり乾かしてから元に戻しましょう。
※機種によって製氷皿は取り外せない冷蔵庫もあるので、必ず取扱説明書の記載に従って取り外してください。

製氷機の内部
氷を作るための水が通る見えない部分の製氷機の内部は専用の洗剤を使って2か月に1回を目安に洗浄してお掃除しましょう。
詳しくは「製氷機の内部まできれいに洗浄する方法は?」で解説します。
製氷機のパーツ | 給水タンク | 貯氷タンク | 製氷機の内部 |
お手入れ頻度 | 週に1回 | 1か月に1回 | 2か月に1回 |
お手入れ方法 | 水洗いする | 水洗いしてしっかり乾かす | 専用の洗剤を使って内部まで洗浄する 詳しくは「製氷機の内部まできれいに洗浄する方法は?」で解説します |
汚れが気になる場合 | 浄水フィルターを外して食器用洗剤と柔らかいスポンジで洗ってよく水洗いし、洗剤を流す | 食器用洗剤と柔らかいスポンジで洗ってよく水洗いし、洗剤を流す | |
浄水フィルターの交換目安 | 3年に1回 | ― | ― |
製氷機の内部まできれいに洗浄する方法は?
ここからは専用の洗剤「TK自動製氷機の汚れ取りま専科5包入」を使った洗浄方法を紹介します。
- 貯氷タンクの氷、給水タンクの水を捨てて浄水フィルターを外します。
※機種によりフィルターの無いものもあります。取扱説明書に従ってください。 - ペットボトルに水500mlと1包(10g)を入れ、よくかき混ぜて、洗浄液を作ります。
- 洗浄液を給水タンクに注ぎ、製氷します。
- ピンク色の氷を捨てます。
- 給水タンク内の洗浄剤がなくなったら給水タンクをよく洗い、新しい水を入れて製氷します。
- ピンク色の氷ができなくなるまで、新しい水で製氷を繰り返してください。
- 給水タンク・製氷皿を水洗いし、洗浄フィルターを元の位置に戻して完了です。

自動製氷機の汚れ取りま専科は500mlの水に1包溶かした洗浄液を給水タンクに入れるだけ。
氷の色が透明になればお掃除完了のサイン!
簡単に冷蔵庫の製氷機を洗浄できます。
また、食品にも使われるクエン酸をはじめ、自然由来の成分で作られた天然色素を使用しているので、安心してお使いいただけます。
アズマ公式Instagramでもリール動画で分かりやすく製氷機のお掃除方法を解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫メーカー一覧
冷蔵庫の取扱説明書を確認したい場合はこちらをご覧ください。
クエン酸は製氷機のお掃除に使える?
実は、製氷機の内部まできれいに洗浄する方法は?で紹介した「TK自動製氷機の汚れ取りま専科5包入」にはクエン酸が含まれています。
そのため、ご家庭にクエン酸があれば代用は可能です。
ただし、「TK自動製氷機の汚れ取りま専科5包入」にはクエン酸のほか、自然由来の成分を使用した天然色素(着色料)が含まれており、より安心して使えるのがポイントです。
もし、ご家庭でクエン酸や食紅(着色料)を余らせてしまっているようであれば、製氷機の掃除に使ってみるのもよいでしょう。

必要なもの
- クエン酸 大さじ1杯
- 水 500ml
- 食紅(粉末・液体どちらでも可) 少量
- ペットボトルなどの容器
お掃除手順
- 貯氷タンクの氷、給水タンクの水を捨てて浄水フィルターを外します。
※機種によりフィルターの無いものもあります。取扱説明書に従ってください。 - ペットボトルに水500mlとクエン酸大さじ1杯、食紅を少量を入れ、よくかき混ぜ、洗浄液を作ります。
- 洗浄液を給水タンクに注ぎ、製氷します。
- 着色した氷を捨てます。
- 給水タンク内の洗浄剤がなくなったら給水タンクをよく洗い、新しい水を入れて製氷します。
- 着色した氷ができなくなるまで、新しい水で製氷を繰り返してください。
- 給水タンク・製氷皿を水洗いし、洗浄フィルターを元の位置に戻して完了です。
食紅を使う理由と注意点
食紅を使う理由は、着色した氷で製氷機内部からクエン酸がきれいに洗い流されたかを確認するためです。
食紅を使わずに掃除をする場合、万が一クエン酸入りの氷を口にしても害はありませんが、クエン酸が残っているか分かりにくいため、掃除後は製氷回数を多めに取りましょう。
また、食紅には消費期限があるため、使用前に確認が必要です。
その点、「TK自動製氷機の汚れ取りま専科5包入」は水だけで洗浄でき、食紅の消費期限の管理や準備の手間がかからず、手軽に使えるのでおすすめです。

まとめ
冷蔵庫の製氷機は、清潔に保つための定期的なメンテナンスが必要不可欠な場所です。
カビや雑菌が繁殖しやすいため、以下のポイントを押さえてお手入れをしましょう。
- 給水タンクは週に1回水洗いを基本に、汚れが気になる場合は食器用洗剤で洗浄し、浄水フィルターは3年ごとの交換が目安です。
- 貯氷タンクは月に1回水洗いし、製氷皿は機種によりますが、年に1~2回取り外して洗いましょう。
- 製氷機内部は2か月に1回は専用洗剤やクエン酸を使って隅々まで洗浄すると安心です。
食紅の消費期限の管理や準備の手間などを考えると「TK自動製氷機の汚れ取りま専科5包入」が手軽でおすすめです。
お手入れが行き届いた製氷機は、清潔でおいしい氷を作るだけでなく、安心して使い続けることができます。
専用洗剤やクエン酸を上手に活用しながら、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、清潔でおいしい氷をいつでも作れる状態に保ちましょう。

よくある質問
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製氷機をしばらく使わない時はどうしたら良いの?
寒い時期など長期間自動製氷機を使用しない場合は、下記の手順で製氷機能を停止しておきましょう。
1.給水タンクの水を捨て、乾燥して戻します。
2.製氷機能を停止します。
3.製氷皿や貯氷タンク内の氷を捨て、水洗いし、乾燥して戻します。
※再度製氷機を使うときは、「製氷停止」を解除してください。
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ミネラルウォーターで氷を作れば掃除は必要ない?
ミネラルウォーターを使っても、製氷機の掃除は必要です。
水道水は入っている塩素により、カビや雑菌の繁殖が抑えられている一方でミネラルウォーターは塩素が入っておらず、カビやぬめりが発生しやすくなるため、給水タンクのお手入れ頻度が高くなります。
また、硬度が高いミネラルウォーターを使い続けると、製氷皿にミネラル分が結晶化して故障の原因になるため、メーカーによってはそもそもミネラルウォーターを使って製氷することを推奨されていない場合もあります。
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クエン酸ではなく、お酢でも代用はできる?
お酢を使用した場合はニオイが残る可能性があるため、あまりおすすめしません。
専用の洗剤もしくはクエン酸でお掃除するようにしましょう。