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トイレが詰まったときに利用するゴム製のパコパコさせるあの道具…学校などのトイレに必ず置いてあるあの道具…。そう今回は、トイレの名脇役として存在している「通水カップ」です。

実は、トイレの詰まりは冬、特に1月2月にたくさん発生します。これは気温が下がることで水温が下がり、トイレットペーパーが溶けにくくなってしまうのが理由の一つです。

お陰さまで毎年1月2月にはたくさんの出荷があります。詰まってしまってバタバタする前にご家庭に備えてみてはいかがでしょうか?

今回は知っているようで知らなかった「通水カップ」の使い方について完全攻略してみたいと思います。

検証開始


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1.柄が垂直になるように

まず「通水カップ」を便器に当てます。この際、気をつけなくてはならないのが角度。垂直になるように便器に当てます。


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詰まりを取るコツは、トイレとこの「通水カップ」をできるだけ密着させること(意外にもできていない方が多いんです!)。洋式トイレは穴が奥に行くほど狭くなるので、特に注意してくださいね。斜めになってしまうと空気が漏れ、効果を得ることができません。


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2.水を入れます

次にバケツなどを使って便器に水を入れます。水を入れることでゴムと便器との密封性が高まり、効果が増します。水の量は「通水カップ」の黒いゴム部分が8割ほど水に浸る程度です。


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3.ここでも柄は垂直に

通水カップ」の柄を握り、垂直に便器に押し込みます。そして、次に垂直に引き上げます。水の流れを利用して、詰まったものを取り除くイメージです。

この方法を詰まりが直るまで数回行います。

【ポイント1 より効果を発揮 ゴムを軟らかくしてから使うべし】


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寒い時期はゴムが硬くなり、柔軟性に欠ける場合があります。そうなると充分機能しない場合があるので、お湯につけてゴムを柔らかくして使用することがコツです。また、「通水カップ」はカップの形状、ゴムの硬さ、便器へのフィット感など、実はかなりこだわった設計をしています。同じように見えますが、それぞれの生産者によってその効果は異なります。

【ポイント2 それでも直らない時は】


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通水カップ」は詰まりに対して万全ではありません。ひどい状態の場合には解消できない場合もあります。あくまでも簡易的な道具としてお使いください。「通水カップ」を使用しても詰まりが直らない場合は専門業者に依頼するなどの処置が必要です。

【番外編 こんな使い方もできます】


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排水口が詰まった場合でも「通水カップ」を使うことができます。ゴム部分の飛び出している部分を内側に押し込みます。

全部押し込むとこのような形になります。


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この形で排水口に当て使用してください。
※使用方法はトイレで使用する場合と同じです。

icon今回の感想

トイレが詰まって使えなくなる…それはまさに非常事態です。

詰まりの原因にはいろいろとあるようですが、汚れが蓄積されて詰まってしまう場合は「最近、なんか流れが悪いようなんだけれども…」という何らかの事前情報がトイレから発せられていることが多いようです。「通水カップ」は便器の入り口から詰まった場所の水を勢いよく移動させ、詰まりを直す道具。完全に詰まってしまうと「通水カップ」では難しい時もあります。

「最近ちょっと流れが…」という時点で「通水カップ」を使用してボコボコと流れを良くしておけば、完全に詰まるという最悪の事態は避けられるかもしれません。