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ワックスを上手く塗ったはずなのに…どうして!?

ポイントをしっかりとおさえれば、まるでプロに頼んだような美しい仕上がりが期待できます。
ワックスの塗り方 後編です。


【目次】
前編>———————————–
1.そもそもワックスを塗るとどんなメリットあるのでしょうか?
2.準備
3.動かせる家具を動かす!
中編>———————————–
4.掃除
5.ワックスを塗る前の心得
–後編———————————–
6.ワックスを塗ります!
7.後片づけはすばやく!
8.失敗例





6.ワックスを塗ります

さあ!ワックスを塗りましょう!
 フローリングの目に沿って、前、後ろ、前、後ろと塗っていると、いつの間にか壁際のフローリングに塗り残しができたり、壁にワックスがはねたりすることがあります。そうならないように、窓際や壁際は、ワックスを先に塗ってしまいましょう。

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実はこの部分を塗るのは手作業が効率的。ワックスモップは細かい作業が苦手なので、特に部屋の四隅など複雑な部分は手作業で塗ることをおすすめします。
まずは、「1.一番奥のゾーン」の壁際をカタカナの「コ」の字を書くように塗りましょう。

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ワックスは半分重ねながら塗ります。
塗り残しを作らないためのポイントは、「半分重ねながら塗る」です。
例えば、左から右に向かってワックスを塗っていくとします。一度ワックスを塗ったフローリングに、ワイパーの幅半分くらいを重ね、もう一度塗り直しながらワックスを塗り進めていきます。ワックス塗りのスピードは落ちますが塗り残しはありません。

一番奥のゾーンのワックスが乾かないうちに「真ん中」「コーナー」と出口に向かって進めます。「一番奥」と「真ん中」の境目は重ねるように塗りましょう。




7.後片づけは素早く

使った道具は、放っておかないことがコツ。ワックスで使用した道具は、乾かないうちに水洗いし干してください。

ワックスが固まってしまうと除去作業が大変です。「明日も使うから、洗うのが面倒」という方は、スーパーの袋にモップ部分を入れ、空気が漏れないように(乾かないように)しっかりと封をしてください。

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お疲れ様です。これでワックスがキレイに塗れました。
ワックスが完全に乾くまで一休みしましょう。ここでコーヒーブレークをするもよし、しばらく時間をおくことが必要です。

時間は季節によっても異なりますが、夏で40分ぐらい、冬はその倍の1時間半程度が目安です。完全に乾いたことが確認できたら、家具を元の位置に戻して全ての作業が終了です。



8.失敗例から学ぶ!逆引きワックス辞典


Case 1:キレイに塗ったつもりなのに、塗れてない場所発見!

ワックスを塗るとツヤが出るので、ツヤありの部分とツヤなしの部分は目立ってしまいますよね…。

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塗り残しを作らないコツは、ワックスを塗るときに重ねて塗ること。塗った境目ピッタリにワックスを塗ってしまうと塗り残しが出てきてしまうこともありますのご注意ください。乾いてしまった後、塗り残しに気付いた場合はやむをえません…、もう一度、上から塗りましょう。

解決方法→ワックスのフチを削る

塗り残しにワックスを塗る場合は、できるだけムラが生じないようにしたいですよね。ここでは、ムラを作らないためのコツをご紹介します。

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それは塗り残しの周囲のワックスのフチをスポンジと洗剤で軽くこすり、削ってしまうこと。
塗り残しの部分にワックスを塗ると、1層目(乾いた部分)と2層目(新たに塗った部分)の部分がはっきりと分かれて段差ができてしまいます。 この段差をできるだけなくしてからワックスを塗るのがムラを作らないポイントです。


Case 2:拭き跡が残ってしまった

なんだか、雑巾で拭いたような線が残っている…。
原因
力の入れ過ぎかまたはワックス不足です。
対策
ワックスを塗る場合は拭き掃除のイメージではなく、ワックスをすーっとのせるイメージでおこなって下さい。ワックスを塗っている最中、モップに抵抗を感じたら、ワックスを足すようにしましょう。


Case 3:ワックスが浮いて剥がれちゃった

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原因
水分もしくは洗剤成分が残っていた場合、このような状況になります。
ワックスを塗る前のお掃除の時に、乾燥をしっかり行うことがポイントです。
解決方法
この部分だけどうにかしたい場合は、「ポイント ワックスのフチを削る」のように、スポンジと洗剤でワックスをある程度削り、ワックスを上から重ねます。あまりに目立つようだったら、一度部屋のワックスを剥がし、もう一度ワックスを塗りなおすしかありません。