暖かい時期、特に触りたくない場所といえばキッチンの排水口。「ヌメリがひどくて、見るのもイヤ」という人も多いのではないでしょうか?
今回はヌメリについて徹底解説します。
対処方法を紹介する前に、まず敵の正体を探れ!
さて、このヌメリ。どのようにして発生しているのでしょうか?
実は、ヌメリの正体は微生物が出す粘着物の集合体です。微生物は排水口に流れた食べ残しや油分などを栄養にし、増殖します。増殖すると共にヌメリが発生するのです。したがってヌメリの量=微生物の量と言ってもいいでしょう。
この微生物、目には見えないほど小さいのですが、繁殖が早いので、あっと言う間にヌメリが増えてしまいます。特に夏場は元気! 暖かい所と湿気が大好きなのです。
排水口をお掃除しましょう
微生物が存在している状態ではヌメリがどんどん増えていくので、まずは一気にお掃除。微生物を取り除きましょう。
用意する物は3つ
・除菌剤(アルコールや漂白剤など、雑巾やふきんを除菌するものでOKです)
※除菌剤がない場合は、熱湯
・スポンジ
・キッチン用洗剤
1.
スポンジとキッチン用洗剤を使って、排水口をキレイにします。
2.
除菌剤を排水口にまんべんなくかけます(スプレーだと便利です)。
3.
除菌剤がない場合は熱湯を排水口にまんべんなく注ぎます。
これでお掃除は完了です。
キレイな状態を保つためのコツ
微生物が増えないように工夫することがヌメリを増やさないコツ。そして、微生物が生きてゆくために必要なのは人間と同じく、水分、栄養分、空気です。これらの状況を考えると、微生物の増殖を抑える方法は意外とたくさんあります。
まずは大前提、生ゴミを排水口周りに残さない。微生物に栄養を与えないということです。そして更に…
コツ1
排水口を毎日洗う(毎日洗えば、ヌメリが増えません)。
コツ2
シンク・排水口周りの水気をなるべく切る。
更に、キッチンを使い終わったら、排水口のフタを開け、ドレーンを外し、乾かすようにシンクにおく(水分を減らし微生物が生きにくい環境を作ります)。
などが基本的なヌメリを増やさないコツです。
しかし、これらは「面倒くさくてできない」とお考えの皆さん。簡単なコツも3点紹介しましょう。
簡単なコツ1
キッチンを使い終わったら、除菌剤をかける。
微生物が少なくなり、ヌメリの発生が抑えられます。ただし注意点が1つ。強い漂白剤をかけ続けると、排水口が傷んでしまうので気を付けてください。
簡単なコツ2
キッチンを使い終わったら、排水口に重曹をまんべんなく振りかけておく。
重曹が湿気を吸い取り、排水口についている汚れを中和・分解します。微生物が生きにくい環境を作ります。
簡単なコツ3
10円玉を排水口に入れておく。
これは昔から言い伝えられている知識ですよね。実はこれ、実際に少しは効果があります。10円玉(銅)が水に触れると、銅イオンが放出されます。このイオンが微生物に作用し、微生物が生きにくい環境になるのです。10円玉に近い場所ほど効果が出るので、2~3枚入れておくといいかもしれません。