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ふくらし粉や胃薬の成分として昔から重宝されてきた重曹。お掃除にも適している素材だということを知っていますか?

近年はナチュラルクリーニングの代表として注目を集めています。重曹を使ったお掃除方法はキッチン、浴室、etc…と実に多岐にわたります。

家中のお掃除がまかなえてしまうほど有能な重曹。今回は重曹の可能性に迫ります。

重曹はとても身近な素材

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実は、重曹は私たちの体の中で日々つくられ、体調を保つのに大きな役割を果たしています。さらにもう一つ、私たちのとても身近な場所で重曹がたくさんある場所があります。それは「海」。海の中にも重曹はたっぷり溶けていて、地球が安定したバランスを保つのに役立っています。

重曹の役割とは?

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重曹の正式名称は「炭酸水素ナトリウム」。重曹は水に溶けるといろいろなショックを吸収して弱アルカリ性の環境を保つ役割をします。例えば体の中の重曹は、血液や体液をいつも弱アルカリ性に保ちます。


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海では河川から流れてくるさまざまな汚れを重曹が中和し、微生物が分解しやすい形にしています。このように、私たちの体調や環境を保つのにとても大きな役割を果たしています。

重曹は天然の洗剤

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結局のところ、重曹が普段から行っている「汚れを中和して分解する力」をお掃除に取り入れることで、洗剤を使わない、より自然で身近なお掃除をしようというのが「ナチュラルクリーニング」です。自然にある成分を使っているので、人や地球に「やさしい」というわけです。

重曹は酸性の汚れに強い

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重曹は水に溶けると弱アルカリ性になります。したがって、酸性の汚れが重曹と混ざると中和され、汚れが落ちやすくなります。

さて、酸性の汚れとはどのようなものでしょうか?


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主に、油汚れ・皮脂汚れが酸性の汚れです。キッチンの油汚れやお風呂の湯アカ、お部屋の手アカなど酸性の汚れがある所は重曹のお掃除が向いているということが分かりますね。

では、さっそく重曹のお掃除方法をご紹介します!


基本の重曹の使い方

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基本の重曹の使い方1…研磨材として

汚れた部分に直接重曹を振りかけ、水を含ませたスポンジで磨きます(スポンジに重曹を振りかけても大丈夫です)。

重曹は、汚れを落としつつも対象を傷つけにくい研磨作用をもっていますので、くすんでしまったカップや茶渋汚れ、キッチンのシンク、鍋などにも使えます。


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汚れがひどい時は重曹の量を増やしてください。
※傷がつきやすいものは目立たないところで試してから使ってくださいね。


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基本の重曹の使い方2…湿布として

汚れがなかなか落ちないときには重曹湿布を行ってください。重曹を水でしめらせてペースト状にし、汚れた部分に塗って乾燥しないようにラップをします。湿布をすることで、時間をかけて汚れをやわらかくし、頑固な汚れを落としやすくします。


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基本の重曹の使い方3…脱臭剤として

重曹には口臭、体臭、魚やタバコなどのニオイを消す作用があります。お茶パックに重曹を詰め、靴に入れてみてください。重曹がイヤなニオイを取り除いてくれます。冷蔵庫にはプリンカップなどに重曹を入れておくといいでしょう。脱臭効果がなくなったらお掃除に使用できますよ。

そのほかにも

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・魚や肉を切った後の生臭さが残ったまな板には重曹を振りかけてからタワシで洗うとスッキリします。
・カーペットの脱臭にも使えます。カーペットに振りかけてしばらくした後に掃除機で吸い取ります。

重曹の洗浄力は一般的な洗剤よりも弱めですが、環境にも体にもやさしく、手荒れもしにくいので毎日のお掃除にオススメです。是非お試しください。