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フローリングのお手入れを効果的に行うには―

長期に渡ってフローリングを美しく保つために、どのぐらいの頻度でお手入れ、お掃除をするのが良いかご案内します。

今回は4人家族のリビング(フローリング)を例としてご紹介します。

 


 

(1)毎日のお手入れ・お掃除

ホコリは時間の経過とともにどんどんフローリングの上に落ちてきます。また、厄介なことに畳やカーペットに比べ、フローリングはホコリを絡めることができないので、たまったホコリは視覚的に目立ってしまいます。

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そのままにしておくと人が歩いた時の空気の流れでホコリが宙に舞ってしまい、私たちが呼吸した際に肺に吸い込んでしまうこともあります。そうならないためにも、ドライシートをつけてフローリングワイパーでお掃除することをオススメします。

(2)週に1回のお手入れ・お掃除

フローリングの表面をつぶさに見ると、何らかの液体(水はね、調味料、飲み物など)が蒸発してできた、こびりつき系の汚れを発見することがあります。

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これらの汚れは、から拭きでは落とすことができません。こびりつき系の汚れは水拭きで落としましょう。水を含ませることで汚れがゆるみ、日頃拭き残してしまったホコリもしっかりと拭き取ることができます。

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このようにお伝えすると、水拭きはすべてよいことばかりのように聞こえますが、フローリングの水拭き掃除には重大な落とし穴も潜んでいます。それはフローリング(ワックスの被膜も含む)は基本的に水に対して弱い、ということです。

水で濡らすということは、素材である木に水気を吸い込ませてしまう危険性があり、それは同時に反りなどの原因につながってきます。また、ワックスの被膜が劣化していくことにもなりますので、水拭き掃除は一週間に一回程度がオススメです。

(3)3~4カ月に1回のお手入れ・お掃除

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フローリングにワックスを塗りましょう。
ワックスの被膜は普段私たちがフローリングの上を歩くことで、少しずつ削られいています。そのままにしておくと、床素材を保護するはずのワックスの被膜が薄くなってしまい、最悪の場合は生地が露出して、キズなどのダメージをダイレクトに与えてしまう可能性があります。

ワックスを塗る際にはフローリング表面のホコリをしっかりと除去した上で行ってください。ホコリが残っていると、古いワックスの被膜と新しいワックスの被膜との間にホコリがはさまってしまうことになり、キレイな仕上がりを期待することができません。

(4)年に1回のお手入れ・お掃除

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古いワックスの層をはがしましょう。
私たちが生活していく中で、ワックスの被膜表面には細かな溝のようなキズがついていきます。そのキズの溝にホコリなどが入りこんでしまうと汚れとなり、視覚的に美観を損ねるようになってしまいます(キズの奥深く入りこんだホコリは、拭いた程度では除去することができません)。

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汚れたワックスの被膜の上に新しいワックスの被膜を塗っても、ワックスの被膜は透明色のため、美しく仕上がりません。年に一回程度、ワックスの被膜をはがすことで、床素材が持つ本来の美しさを取り戻すことができます。

 

iconワックスの劣化について

また、ワックスの被膜は時間の経過とともに硬く劣化していきます。何年前に塗ったワックスなのかわからない、という場合は、剥離作業が非常にたいへんになってしまいます。そうならないためにも、年に一回程度はワックスの被膜をはがしてください。