キッチンは毎日使う場所だからこそ、気になるのがその臭い。
食材の保存や調理、洗い物など、日々の生活で頻繁に使うので、ちょっとしたことが原因で、イヤな臭いが発生しやすいです。

この記事では、キッチンで特に臭いが気になる排水口とゴミ箱に加えて、冷蔵庫、電子レンジ、コンロ回りの臭いの原因を取り除く掃除方法と、便利な掃除用品をご紹介します。

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  1. キッチンの臭い原因と対策まとめ
  2. 排水口の臭い対策とお掃除
  3. 生ゴミの臭い対策とゴミ箱のお掃除
  4. ゴミ箱のお掃除とクエン酸・重曹を使った臭い対策
  5. 冷蔵庫や電子レンジ、ガスコンロなどキッチン全体の臭い対策
  6. まとめ
  7. よくある質問

キッチンの臭いの原因と対策まとめ

キッチンの臭いは、食べこぼしや菌の繁殖などが主な原因です。
これらを防ぐためには、それぞれの場所を定期的にお掃除し、清潔を保つことが重要です。

排水口は食べ物のカスや油で汚れやすいため、ゴミ受けを中性洗剤で洗い、ぬめり取りを使ってキレイにします。
排水口の奥にある排水パイプはワイヤーブラシやパイプ洗浄剤を使ってお掃除することで、排水パイプから排水口に上がるイヤな臭いの原因を取り除くことができます。

生ゴミは放置すると臭いが強くなるため、早めに捨てるように気をつけたり、生ゴミ用の消臭剤を使ったりすると良いでしょう。
ゴミ箱は中性洗剤で洗い、臭いが気になる場合はクエン酸や重曹を使ってつけ置きすることで、ゴミ箱にこびりついたゴミの臭いを取ることができます。
また、冷蔵庫内は中身の整頓と定期的な拭き掃除で庫内の清潔を保ち、臭いの原因を取り除きます。
電子レンジやガスコンロも食べ物の飛び散りや油汚れによる臭いが発生しやすいので、拭き掃除や重曹、セスキ炭酸ソーダなどを使って定期的にお掃除します。
拭き掃除や日々の家事に使ったふきんは湿ったまま放置せず、こまめに洗って乾燥させ、除菌することで臭いを防ぎます。

これらの方法を取り入れることで、キッチンの清潔さを保つことができ、臭いの発生を防ぐことができます。

排水口の臭い対策とお掃除

キッチンの排水口は、食べ物のカスや油などが流れ込むことでイヤな臭いが発生しやすい場所。
臭いだけでなく、ぬめりやすく、定期的なお掃除が大切です。
しっかりとお掃除して、臭いもぬめりもスッキリさせましょう。

ゴミ受けを洗う

排水口のゴミ受けは、キッチンの中でも特に汚れやすい場所です。
まず、ゴミ受けを外して中性洗剤を使ってしっかりと洗いましょう。
ブラシなどを使って洗うことで、ゴミ受けに溜まった臭いの原因を取り除くことができます。


ゴミ受けを洗ったあとは、「大きなぬめりとり」を取り付けると、水を流すたびに成分が浸透してぬめりを洗浄、排水口上部の汚れにも効果を発揮して臭いを抑えます。


ゴミ受け(排水口ストレーナー)に直接大きなぬめりとりを入れるだけ


ゴミ受けに取っ手がついている場合は、紐を取っ手に取り付けます。


1個(30g)で約1ヶ月間効果が持続します(排水量や水温により多少異なる場合があります)。

大きなぬめりとり・3個入CH859

流し台の排水口ストレーナーや排水パイプのイヤなぬめりを洗浄し臭いを抑えます。流し台の排水口ストレーナーや排水パイプの洗浄・消臭に。

排水パイプの掃除

ゴミ受けの奥にある排水パイプ内も臭いやぬめりが発生しやすいです。原因はいくつかありますが、主に以下の点が挙げられます。

食べ物のカスや油のこりによる排水パイプの内壁面に付着した汚れ

食べ物のカスや油が排水口に流れ込むと、たんぱく質や油を含む水が流れることで排水パイプ内に残って汚れの原因になります。
それらの汚れは菌によって分解されますが、その過程で菌が残した残留物がイヤな臭いを発生させるのです。

汚れが蓄積すると、菌が増殖して悪臭が強くなりますし、菌は暖かい場所と湿気が好きなので、気温が上昇すると特に活発になり、臭いも強くなります。

ぬめり

排水口付近やパイプ内はぬめりが発生しやすい環境です。
ぬめりの正体は微生物が出す粘着物の集合体で、微生物は排水口に流れた食べ残しや油分などを栄養にし、増殖します。

これらの臭いやぬめりを解消するためには、パイプ内を定期的に掃除し、清潔に保つことが不可欠です。
専用のワイヤーブラシで汚れを直接こすり落とす方法もありますが、パイプ洗浄剤を使うとより簡単にキレイにできるのでオススメです。

排水パイプにへばりついた汚れが無くならない限り、臭いは出続けます。汚れを取り除くことが悪臭対策としてもっとも大切なことです。
また、油分は排水パイプ内で固まってこびりつき、つまりも引き起こしやすいです。

定期的にお掃除することで、排水パイプから排水口に上がるイヤな臭いだけでなく、パイプ内のつまり対策もできます。

アズマジック排水パイプ洗浄剤」を使用したお掃除方法


1.排水口の蓋など、パーツを全て外します。


2.「アズマジック排水パイプ洗浄剤」と水を3回くらいに分けて「水⇒洗浄剤」の順番で繰り返し、少しずつ排水パイプに注ぎ、30分置きます。
※もしくはポリバケツ等の大きめの容器に洗浄剤1包と水(約100~200ml)を溶かしてから注ぐ方法もあります。


3.大量の水で流します。


※効果が感じられない場合は、何度か繰り返してください。
アズマジック排水パイプ洗浄剤」は、プロが使用する洗剤を家庭でも使えるように改良、分包で使いやすい洗剤です。
CH850アズマジック排水パイプ洗浄剤

ハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ「アズマジック」。 プロが使用する洗剤を家庭でも使えるように改良しました。排水パイプ洗浄剤は強力な洗浄力で汚れを分解し、キッチン、浴室などの排水パイプのつまりやニオイを解消します。分包で使いやすい洗剤です。  

CH850アズマジック排水パイプ洗浄剤

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生ゴミの臭い対策とごみ箱のお掃除

生ゴミは腐敗が進むにつれ、臭いを発しやすく、放置するとキッチン全体にイヤな臭いが広がってしまいます。
特に、気温が上がる季節は臭いもキツくなり厄介ですが、適切に処理することで臭いの発生を抑えられます。
具体的な対策を、ゴミ箱のお掃除方法とあわせて紹介します。

生ゴミの臭い対策

1.生ゴミは早めに捨てる
生ゴミは長時間ゴミ箱に放置せず、こまめに捨てることが大切です。新聞紙に包んで捨てる方法もあります。
新聞紙が水分を吸い、臭いも漏れにくくなります。


2.低温の場所で保管し、腐らせない
生ゴミは、「元々は食材」と割り切って、ゴミの日まで冷蔵庫や冷凍庫に保管するという究極の手段もあります。
心理的な抵抗がなければ、特に気温が高い夏は有効です。

3.生ゴミ用の消臭剤を使う
生ゴミに直接振りかけられる消臭剤を使うのもオススメです。
臭いの元から分解して消臭するバイオタイプを使うことで、臭いをしっかり抑えられます。


生ゴミに直接振りかけます


ほかにも、 家庭用の生ごみ処理機を使うことで、生ごみを簡単に処理でき、臭いを防ぐことができます。

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ゴミ箱のお掃除とクエン酸・重曹を使った臭い対策

ゴミ箱は使用するたびにゴミの臭いが移り、イヤな臭いの原因になりやすい場所です。
定期的に掃除をして、臭いの発生を防ぎましょう。

掃除の方法

全体の掃除

ゴミ箱の中身を取り出し、中性洗剤を使ってスポンジで全体を洗います。フタや部品も外して、隅々まできれいにしましょう。
浴室や屋外など広い場所で行うと作業がしやすいです。水でよく洗い流したら、日当たりの良い場所に置いてしっかり乾燥させます。

臭い対策

もし、臭いが気になる場合、洗う前にクエン酸や重曹を使ったつけ置きが効果的です。
ぬるま湯にクエン酸または重曹を入れ、30分から1時間放置することで、臭いをしっかりと取ることができます。

  • 魚の生臭さやおむつなどのアンモニア臭
    クエン酸を使用する:1リットルの水に対して約 大さじ1(約15g)を溶かす。
    クエン酸は酸性の性質を持ち、臭いの原因となるアルカリ性の物質を中和します。
  • 生ゴミの腐敗臭
    重曹を使用する: 1リットルの水に対して 大さじ2(約30g)を目安に溶かす。
    重曹はアルカリ性の性質を持つため、酸性由来の臭いや物質を中和します。

冷蔵庫や電子レンジ、ガスコンロなどキッチン全体の臭い対策

冷蔵庫内の臭い対策・お掃除

冷蔵庫は食品を保管する場所であるため、臭いが発生しやすい部分です。
特に、腐敗した食材やこぼれた調味料などが原因で強い臭いが広がることがあります。
庫内の清潔を保つことで臭いの発生を防止できます。

冷蔵庫の掃除方法

食材の整理

冷蔵庫内の食材は定期的にチェックし、期限切れや古くなったものを取り除きましょう。
生鮮食品や開封後の食材は特に早めに使い切ることが大切です。

拭き掃除

冷蔵庫内は食材が飛び散ることもあるので、湿ったふきんで定期的に拭き掃除をしましょう。
セスキ炭酸ソーダを使うと、汚れが落ちやすく、消臭効果もあります。
セスキウェットシート」を使うと簡単に拭き掃除が簡単です。
天然成分のアルカリ性で、特に油汚れやタンパク質である手垢や皮脂汚れなどをスッキリ落とします。

セスキウェットシートはpH値が重曹よりも高く(重曹がpH8.3に対してセスキウェットシートはpH10)、頑固な汚れにも適しています。
食材のお買い物前など、冷蔵庫の中身が減ったタイミングでサッと拭き掃除することを習慣化させると、冷蔵庫内のキレイが保てやすいです。


冷蔵庫内に食材が減ってきたときにやると拭き掃除しやすいです。


ひと拭きでこんなに汚れが落ちています。


また、気温が上がると、氷を使う頻度も上がります。
製氷機のカビや汚れが入った氷を口にしてしまわないよう、合わせて製氷機のお手入れもしておくと良いでしょう。

SQA60セスキウェットシート

セスキ炭酸ソーダを使ったウェットシートです。特に油汚れに効果的で、キッチンや電子レンジなどについた油汚れ、タンパク質である手アカ・皮脂汚れなどをスッキリ落とします。フローリングワイパーにも取り付けできます。  

SQA60セスキウェットシート


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電子レンジ内のお掃除

電子レンジも食べ物の飛び散りやこびりつきが臭いの元になることがあります。内部の汚れをしっかりと掃除することが重要です。
こちらもセスキウェットシートを使うと、電子レンジ内を手軽にお掃除できます。


油汚れもスッキリ!


セスキ炭酸ソーダや重曹は天然成分ですが、それでも「食品を扱う場所なので、水だけでキレイにしたい」という場合は、水だけで油汚れがキレイになる「ふしぎクロス」がオススメです。


ふしぎクロス」は、水で軽く絞るだけで、油汚れが簡単にキレイになります。

電子レンジの庫内の汚れ落ちも抜群。水だけなので、安心。


ガスコンロの油汚れにもピッタリ。


この「ふしぎクロス」、何がすごいって水だけで油汚れがキレイになるだけでなく、水で洗い流すだけでクロス自体もキレイになるんです。


水で洗い流した場所とそうでない場所が一目瞭然です。
キッチン周りは水だけでキレイにしたいという方は是非使ってみてくださいね。


ふしぎクロスグレー

軽い油汚れなら洗剤なしで拭き取れ、拭き取った汚れは水洗いでサッと落ちる汚れにくいふしぎな雑巾です。 年間約21万枚を販売するロングセラー商品です。キッチンまわりから、洗面台、階段など多様な場所に使えます。  

ふしぎクロスグレー

電子レンジの消臭方法はこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ふきんの臭い対策

キッチンのふきんは、使用後に湿ったままで放置されると、雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となります。
以下の方法で、ふきんの臭い対策ができます。

こまめな洗濯

ふきんは毎日洗うことが理想です。
洗濯時に温かい水を使用し、洗剤をしっかりと使って汚れを落とします。

定期的な除菌

ふきんの清潔感を保つには、ふきん用除菌洗剤などを使って、定期的に除菌するのが一番効果的です。
漂白剤が入っていないタイプなら、ふきんの色落ちを防ぎつつ、菌の繁殖を防ぎ、臭いや汚れをしっかり落としてくれます。

ふきん用除菌洗剤

毎日使う“ふきん”の洗浄プラス除菌に!成分は手にやさしく、除菌剤配合なので、ニオイを抑えて色落ちしない。  

ふきん用除菌洗剤

ふきん用除菌洗剤がない場合は、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)でも代用できます。
※ふきんの繊維の種類によっては漂白しないほうがよい場合もあります。ふきんの取り扱い説明書などを確認の上、お試しください。

しっかりと乾燥させる

使い終わったふきんを湿ったままで放置することは、臭いを引き起こす原因なので、使用終はすぐに洗濯し、乾燥させることが大切です。
また、ふきんを収納する場所が湿気の少ない場所であることも重要です。

まとめ

キッチンの臭い対策は、日々のこまめなお掃除と適切な方法で汚れや菌を取り除くことが大切です。
排水口やゴミ箱、冷蔵庫、電子レンジなど、それぞれの場所に合わせた掃除方法を取り入れることで、快適なキッチン環境を保つことができます。
これらの対策を取り入れることで、春の温かさに負けない清潔でスッキリしたキッチンを維持できるでしょう。

よくある質問

  • それぞれのお掃除頻度は?

     

    排水口のゴミ受け・・・週1~2回
    ゴミ受けは食べ物のカスや油が溜まりやすいため、週に1回以上は中性洗剤(食器洗い用洗剤)とスポンジでしっかり洗いましょう。定期的にお掃除をすることで、臭いやぬめりを予防できます。

    排水パイプ・・・月1~2回
    排水パイプの掃除は月に1〜2回程度がおすすめです。パイプ内に油分や食べ物のカスが溜まると水の流れが悪くなり、臭いが発生しやすくなるので、パイプ洗浄剤やワイヤーブラシを使ってお掃除しましょう。

    ゴミ箱・・・月1~2回
    ゴミの臭いがゴミ箱について臭くなることがあります。月1~2回は中性洗剤とスポンジで洗い、強い臭いが気になる場合は、ゴミの種類に合わせてクエン酸や重曹で消臭も行いましょう。

    冷蔵庫内・・・月1回
    冷蔵庫内は、食材や調味料がこぼれて臭いの原因となったり、期限切れの食品が残ったりしやすいです。月に1回は中身を整理して掃除し、汚れがあれば拭き取って清潔を保ちましょう。

    電子レンジ・・・週1回
    電子レンジは加熱時に食べ物の飛び散りや、油汚れがつきやすいため、週に1回以上の掃除が必要です。お掃除シートやクロスでサッと拭くだけでもキレイが保てます。強力な汚れがついている場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使ってお掃除しましょう。

    ふきんの除菌・・・毎日・除菌は週1~2回
    ふきんは毎日使用するため、都度洗いましょう。使った後は湿ったまま放置せず、洗い、よく乾燥させます。くわえて、週に1~2回は除菌しましょう。除菌剤や酸素系漂白剤を使うと効果的です。