換気扇(レンジフード)は、気付かないうちに油汚れがたまりやすい場所。
ベタベタした汚れを放っておくと、吸い込みが悪くなり、掃除がどんどん大変になってしまいます。
そこで今回は、換気扇掃除に不安がある方に向けて、おすすめの洗剤や油汚れを落とす手順をわかりやすくまとめました。
面倒に感じる換気扇掃除も、コツをつかんでスッキリ気持ちよく仕上げましょう。

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この記事でわかること
- 換気扇の油汚れにおすすめの洗剤
- 掃除を行う頻度によって、洗剤を使い分けるのがおすすめです。
・週1回:中性洗剤
・3~4ヶ月に1回:重曹やセスキ炭酸ソーダなどの弱アルカリ性や弱アルカリ性に近い洗剤
・半年以上:アズマジック油汚れ洗剤などのアルカリ性洗剤
ただし、アルミ製のシロッコファンにアルカリ性洗剤を使用すると、変色や腐食の恐れがあるので注意しましょう。 - 換気扇の油汚れの落とし方
- フィルターやシロッコファンに付着した油汚れは、つけ置きで汚れを柔らかくすると落としやすくなります。
洗剤を入れた40~60℃のお湯に、30~60分程度つけ置きしてからスポンジやブラシでこすりましょう。
つけ置きしている間に、整流板やレンジフード本体の掃除を行うと効率的です。
キッチンの換気扇に付着する油汚れの特徴
キッチンの換気扇(レンジフード)は、料理中に飛び散る油や油煙が原因で、油汚れが付着しやすい場所です。
付着した汚れは時間の経過とともに変化し、主に次の3段階に分けられます。
| 汚れの状態 | 汚れの原因 |
|---|---|
| サラサラ汚れ | 料理をするときに飛び散った油や油煙の汚れ。 |
| ベタベタ汚れ | 飛び散った油や油煙の汚れが、時間の経過により粘度が上がったもの。 |
| ガチガチ汚れ | 付着した油が長期間空気に触れて酸化し、厚いゴム状に樹脂化したもの。 |
油汚れがガチガチに固まると、換気扇が外れなくなる原因にもなります。
さらに、吸い込まれたホコリと油が混ざることで汚れが固着しやすくなるため、こまめな掃除を心がけることが大切です。
換気扇(レンジフード)の掃除を行う頻度の目安
キッチンの換気扇(レンジフード)掃除の頻度は、以下を目安にしましょう。
- フィルター:月1回程度
- シロッコファン:3〜4ヶ月に1回以上
油を使う料理が多い家庭では、汚れの進行が早くなります。
こまめに掃除をしておけば、つけ置きだけで汚れが落ちやすくなり、掃除の手間もかかりません。
特にフィルターが目詰まりすると、油煙を十分に吸い込めなくなります。
できれば月1回の頻度で掃除ができると、中性洗剤で汚れを簡単に落とせるのでおすすめです。
また、油汚れを長期間放置すると、酸化によってフィルターやシロッコファンを傷める原因にもなります。
自分でこまめに掃除をすることが難しい場合は、年1回、プロに依頼するのも効果的です。
【掃除頻度別】換気扇の油汚れにおすすめの洗剤
油汚れは酸性の性質を持つため、基本的にはアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。
ただし、アルミ製のシロッコファンを掃除する際は、強いアルカリ性洗剤を長時間使用すると変色や腐食につながる恐れがあるので注意が必要です。
以下のような対策をおすすめします。
- アルカリ性洗剤を使う場合は短時間でさっと洗う
- 中性洗剤を使ってこまめに掃除する
まずは中性洗剤で試し、汚れが落ちない場合は弱アルカリ性の重曹から試すと安心です。
ここでは、掃除頻度ごとにおすすめの洗剤を紹介します。
月1回:中性洗剤
月1回の頻度でこまめに掃除できる場合は、中性洗剤で十分きれいに保てます。
普段使っている食器用洗剤や、ウタマロクリーナーなどの住宅用中性洗剤を使えば、軽い油汚れをラクに落とすことが可能です。
中性洗剤は素材への負担が少なく、アルミ製パーツにも安心して使えます。
ただし、長期間放置してこびりついた頑固な油汚れには効果が期待できません。
3~4ヶ月に1回:弱アルカリ性や弱アルカリ性に近い洗剤
3〜4ヶ月に1回の掃除では、アルカリ性洗剤を使ってしっかり油汚れを落としましょう。
特におすすめなのが、重曹とセスキ炭酸ソーダです。
重曹
重曹は弱アルカリ性で、酸性の油汚れを中和して落とす効果があります。
さらに、研磨作用と消臭作用もあり、軽い焦げ付きや臭い対策にも役立ちます。
食品添加物としても使われる安全な物質のため、手肌や素材にやさしいのが特徴です。
使用量の目安:バケツ1杯(10L)のお湯に対して100g程度
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度が高く、こびりついた油汚れに効果的です。
水に溶けやすいため、スプレーとして日常使いにも向いています。
使用量の目安:バケツ1杯(10L)のお湯に対して50g程度
半年以上:アルカリ性洗剤(アズマジック油汚れ洗剤)
半年以上放置した頑固な汚れには、アズマ工業が提供する油汚れに特化したアルカリ性洗剤「アズマジック油汚れ洗剤」の使用をおすすめします。
ハウスクリーニングのプロが推奨する、油汚れに最強の洗剤です。
キッチンの換気扇だけでなく、つけ置きやガスコンロ、レンジフード周辺などの掃除にも効果があります。

つけ置き専用:TKつけおきくん・シロッコファン用
アルカリ性洗剤でのつけ置きも効果的ですが、シロッコファン専用のつけ置き洗剤を用意しておくのもおすすめです。
例えば、つけ置き洗剤の「TKつけおきくん・シロッコファン用」は、アルミ製にも使用できます。
シロッコファンの材質がわからない場合も安心です。
こびりついた頑固な油汚れを柔らかくしてくれるため、こすり洗いの手間を大幅に軽減できます。
アルミ素材でも安心して使用できるよう専用に処方したアルカリ洗剤です。
つけ置き時間は2時間ほどと少し長めですが、樹脂製品、金属類、シンク(ステンレス)にも使用できます。
【実践】換気扇(レンジフード)の油汚れの落とし方
換気扇の油汚れを落とす方法を、実際に掃除をしながら詳しく紹介します。
自分でやるのは難しくないので、ぜひ実践してみてください。
1. 掃除道具を準備する
換気扇(レンジフード)掃除で準備するものは以下のとおりです。
- ゴム手袋
- ビニールシート&テープ(養生用)
- バスタオル
- バケツ(つけ置きシート)
- 洗剤
- マイクロファイバークロス(柔らかい布)
- スポンジ
- ブラシ
- 雑巾(タオル)
必ず手袋を着用したうえで進めましょう。
レンジフード本体などの高い場所を掃除する際は、手袋の袖口を軽く折り返しておくと、洗剤が腕に垂れにくくなります。
ビニールシートとテープは、キッチンを汚さないための養生用として使用します。
プロも使うおすすめのアイテムが、粘着力がちょうどよくて剥がしやすい「布マスカーテープ(1100サイズ)」です。
ホームセンターで購入できます。
2. 作業場所を確保する
レンジフードの部品を洗えるように、シンクや作業スペースを確保しましょう。
コンロなどのレンジフード周りは、ビニールシートなどを使って養生します。
新聞紙は濡れると破れやすいため不向きです。
床には吸水性のあるバスタオルを敷くと安全に作業できます。
養生ができたら、つけ置き用のスペースも準備しましょう。
シンクを汚したくない場合は、つけ置き専用のシートを使うのもおすすめです。
アズマ工業の「TKつけおきくんシート」は、外した部品をそのままつけ置きできるうえ、シンクの保護にも役立ちます。
なお、掃除を始める際は、必ずレンジフードの電源を切ってから進めてください。
3. レンジフードを分解する
レンジフードの分解方法はメーカーによって異なります。
必ず取扱説明書を確認しながらパーツを外しましょう。
今回は、半年以上掃除をしていないLIXIL(リクシル)のレンジフードで実践します。
半年以上の汚れにはアルカリ性洗剤が効果的ですが、あえて家庭によくある「重曹」を使って掃除をしてみました。

整流板を外すと油汚れまみれのフィルターが見えます。

シロッコファンの外し方も、取扱説明書に沿って進めれば難しくありません。

4. キッチンのシンクでつけ置きする
以下の手順で、重曹を使ってつけ置きを行います。
- キッチンのシンクに全体が浸かるくらいのお湯(40~60℃)を張る
- 重曹を入れて混ぜる(10Lに対して100g程度が目安)
- フィルターとシロッコファンを30〜60分ほどつけ置きする

つけ置き時間は汚れの状態によって調整してOKです。
また、つけ置き時に五徳や魚焼きグリルなども一緒に入れておくと効率よく掃除を進められます。
ただし、頑固なコゲがある場合は「アズマジックコゲ取り用つけおき洗剤」のほうが効果的です。
5. 整流板と本体の油汚れを拭き取る
フィルターとシロッコファンをつけ置きしている間に、整流板の掃除を行うと時間を有効活用できます。
使える洗剤は、中性洗剤、重曹水、セスキ水、アルカリ電解水、アズマジック油汚れ洗剤です。
以下の手順で油汚れを拭き取りましょう。
- 洗剤をぬるま湯で薄める
- マイクロファイバークロスに含ませて汚れを拭き取る
- 洗剤が残らないようにしっかり水拭きをする
- 乾いた布で水分をよく拭き取る
整流板には、吸気口を狭め、油煙やニオイを効率よく吸い込めるように換気効率を高める役割があります。
裏面にホコリが混ざった油汚れが蓄積しやすいのが特徴です。
今回は重曹水を使用しました。

汚れの程度を見ながら使用する洗剤を変えてみてください。
6. 付着した油汚れをスポンジやブラシで落とす
汚れが柔らかくなったら、つけ置きしていたフィルターやシロッコファンなどを取り出します。
60分ほどつけ置きをしたところ、かなり汚れが浮いているのを確認できました。

「TKつけおきくんシート」に穴を開けて排水し、そのままシートの上で汚れを落としていきます。
フィルター
フィルターのベタベタした油汚れは、柔らかいスポンジを使ってやさしくこすりましょう。
軽くこするだけで、汚れがごっそり落ちる様子がわかります。
シロッコファン
特徴的な形状のシロッコファンは、専用の「換気扇ファンブラシ」を使うのがおすすめです。
ベトベトした油汚れもしっかり洗えるハードブラシで、ファンの傾斜に合わせてカーブしています。
「アズマジック換気扇スクレーパー」も併用すると、さらに汚れを落としやすくなります。
汚れをごっそり落とせるのがとても気持ちいいので、ぜひ試してみてください。
アズマ工業のハウスクリーニングのプロが推奨しているシリーズ「アズマジック」。羽と羽の間が狭く、お掃除しづらい換気扇ファン(シロッコファン)についた頑固な汚れを削ぎ落とすスクレーパーです。押しても引いても汚れを削ぎ落とす新形状の設計にしました。スミの汚れをかき出すミニブラシ付きです。
なお、長年蓄積した油汚れは、一度のブラッシングで落ちない場合もあります。
その際は、再度つけ置きから繰り返すと効果的です。
7. 水ですすいで水分をしっかり取り除く
すすぎ残しがないように、水で洗い流します。
乾いた雑巾やタオルなどを使い、水分をしっかり拭き取りましょう。
8. レンジフードを組み立てる
各パーツが完全に乾いてから、取り付けたときと反対の手順でレンジフードに戻したら完了です。
なお、今回はあえて重曹を使って掃除をしましたが、つけ置きだけではベタつきをすっきり落とすことができませんでした。
この結果からも、半年以上放置した頑固な汚れには、アルカリ性洗剤の使用をおすすめします。
プロ直伝!換気扇の油汚れに役立つ掃除術
「換気扇の掃除は自分でできる」とわかっていても、つい後回しにしてしまうもの。
ここでは、プロが実践する油汚れを効率よく落とすコツを紹介します。
ガチガチの油汚れは「スクレーパー」で先に削り落とす
長年放置し続けてガチガチに固まったひどい油汚れは、「アズマジック換気扇スクレーパー」でつけ置き前に削り落とすと効果的です。
固くなった汚れを削った後につけ置きすると、洗剤が浸透しやすくなります。
外せない部品は洗剤を染み込ませて放置する
取り外せない部品は、洗剤を染み込ませたクロスで丁寧に拭き取ります。
それでも落ちない場合は、キッチンペーパーやティッシュに洗剤を含ませて貼り付け、5〜10分ほど置く「湿布作業」がおすすめです。
留め具の隙間やスイッチの溝など、細かい部分はブラシや綿棒を使うときれいに仕上がります。
- ブラシ:アズマジック薄型ブラシかため
- 綿棒:TKとんがりおそうじ綿棒 70本入
なお、スプレータイプの洗剤を直接吹きかけるのはNGです。
目線より上に吹きかけることになるため、目に入るリスクを伴います。
アズマ工業のハウスクリーニングのプロが推奨しているシリーズ「アズマジック」。 プロの現場で使用されている薄型ブラシを、ご家庭でも使いやすい形状に開発しました。 スキマ、スミ、溝に入り、細部の汚れをスッキリ落とすことができます。 こびりついた汚れ(水アカ・カビ・油汚れ等)をかき取るかためブラシ。

気温が高くなる8月に掃除を行う
キッチンの換気扇掃除におすすめの時期は、油がゆるむ8月です。
気温が高いため、油汚れが落ちやすくなります。
ただし、暑さで体調を崩さないように注意してください。
換気扇の頑固な油汚れを放置するリスク
換気扇に付着した頑固な油汚れを放置すると、換気性能が低下し、以下のようなリスクが伴います。
- 料理中の臭いがこもりやすくなる
- 壁や天井などの周囲が汚れやすくなる
- 換気扇の故障や火災につながる恐れがある
- 電気代が高くなりやすい
- 結露やカビが発生しやすくなる
また、ギトギトになったひどい油汚れを放置すると、掃除の際に汚れと一緒に塗装が剥がれる恐れがある点にも注意が必要です。
アルカリ性洗剤が原因ではなく、お湯+油の影響で剥離します。
剥がれを引き起こさないためにも、定期的な掃除が重要です。
自分で掃除をするのが難しい場合は、アズマのハウスクリーニングサービス「レンジフードクリーニング」の利用も検討してみてください。
換気扇掃除は高所での作業になるため、無理なくきれいな状態をキープできるようにしましょう。
まとめ
換気扇(レンジフード)の油汚れは、放置するほど頑固な汚れに変化します。
特に目詰まりしやすいフィルターは、月1回程度の掃除を心がけましょう。
頑固な油汚れを落とす場合は、つけ置きでしっかり柔らかくしてから落とすのがコツです。
この記事で紹介したアイテムを活用し、効率よくお掃除を進めてみてください。
よくある質問
-
オキシクリーンは換気扇の油汚れ掃除に使える?
オキシクリーンは、金属製のシロッコファンにはつけ置きで使用できません。
公式サイトでも「変色の可能性がある」と注意喚起されています。
アルミ製のシロッコファンも、変色や劣化の恐れがあるため使用を避けましょう。
プラスチック製の換気扇であれば使用できます。
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シロッコファンが外れない場合の対処法は?
シロッコファンのネジが外れない場合は、洗剤を使った湿布作業がおすすめです。
1.キッチンペーパーやティッシュに油汚れ用の洗剤を染み込ませる
2.ネジを覆うように貼り付け、5〜10分ほど放置する
3.指で油の状態を確認し、柔らかくなっていればネジを回す
ただし、無理に取り外そうとすると故障のリスクがあります。
不安な場合は専門業者に依頼したほうが安全です。
-
フィルターの塗装が剥がれた場合はどうすればいい?
油汚れが長時間付着すると、塗膜を酸化させてしまうため、塗装も一緒に剥がれてしまう可能性があります。
塗装の剥がれが気になる場合は、メーカーから部品を取り寄せるのも選択肢の一つです。

