キッチンの排水口から嫌な臭いがすると、料理や洗い物のたびに気になってしまいますよね。
急な来客前などは、できるだけ手間をかけずに対処したいと感じる方も多いのではないでしょうか。
排水口の臭いは、原因に合った方法で掃除やお手入れを行えば、自分で改善できるケースがほとんどです。
今回はキッチンの排水口が臭う原因を整理したうえで、臭い取りに有効な対処法や予防方法をわかりやすく紹介します。
なお、「排水口」「排水溝」という表記がありますが、キッチンや洗面所などの住宅内で水を排出する開口部は、一般的に「排水口」と表記するのが適切とされています。
この記事では「排水口」に統一して記載しています。

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この記事でわかること
- キッチンの排水口の臭い取りに有効な対処法
- キッチンの排水口が臭いときに、自分でできる臭い取りに有効な対処法を紹介します。
1.パーツを取り外して排水口を掃除する
2.パイプ洗浄剤で汚れを分解する
3.バイオ(微生物)の力で排水管内の臭いを分解する
4.排水トラップにコップ数杯分の水を流す
5.マンションやアパートの場合は管理会社に連絡する
複数の原因が関係していることもあるため、できることから試してみましょう。 - 排水口の臭いを予防する方法
- 排水口の嫌な臭いは、日頃から汚れが溜まりにくい状態を保つことで予防できます。
以下の頻度を目安に、定期的なお手入れを心がけてみてください。
・毎日:シンクを使用した後の基本的な掃除
・週1回:塩素系漂白剤を使用したパーツとシンク内の掃除
・月1回:排水パイプ洗浄剤を使用した排水管掃除
キッチン(台所)の排水口から嫌な臭いがする原因
キッチンの排水口から嫌な臭いがする場合、その原因は排水管を含む排水口まわりの汚れやつまりであることがほとんどです。
まずは、キッチンの排水口が臭くなる主な原因を確認しておきましょう。
排水口にゴミや汚れが溜まっている
キッチンの排水口には、日常的にさまざまな汚れが流れ込みます。
特に以下のようなものは蓄積しやすく、臭いの原因になりやすい汚れです。
- 調理に使った油や、食器洗い時に流れる油分
- 野菜くずや米粒、粉類などの細かい食べカス
- 油分・水分・汚れが混ざり合ってできるぬめり
キッチンの排水口は油分や食べカスなどの栄養分が多く、水分も常にあるため、細菌やカビなどの微生物が繁殖しやすい環境です。
フタやゴミ受けをこまめに掃除しないと、ぬめりや汚れが蓄積して悪臭が発生しやすくなります。
排水トラップに汚れが溜まっている
一般的なキッチンの排水口には「排水トラップ」と呼ばれる構造があり、水を溜めることで下水の臭いや害虫の侵入を防いでいます。
家庭でよく使われるのは、主に以下の3種類です。

- ワントラップ(椀トラップ)
- Sトラップ
- ボトルトラップ
形状によっては油分や食べカス、ぬめりが溜まりやすく、長期間掃除をしていないと強い臭いの原因になることがあります。
排水ホースや排水管に汚れが溜まっている
排水トラップとつながる排水ホースや排水管に、油やぬめりなどの汚れが蓄積しているケースも考えられます。
特に排水管はシンク下の見えない場所を通っているため、汚れが進行していても気づきにくいのが難点です。
下水の臭いが上がってくるように感じるときは、排水管内の汚れを疑ってみましょう。
排水トラップが封水切れを起こしている
排水トラップに溜まっている水は「封水(ふうすい)」と呼ばれ、下水からの臭いを遮断する役割があります。
この封水が何らかの理由でなくなってしまうと「封水切れ」の状態になり、下水道の臭いがそのままキッチン内に逆流してしまいます。
封水切れが起こる主な原因は次のとおりです。
- 長期間キッチンを使用していなかった
- 気圧の変化や排水の流れによって、排水管内の水が引き込まれてしまった
- 排水トラップの部品のズレや不具合が生じている
封水切れは、排水口自体が汚れていなくても強い臭いが発生する原因になります。
キッチン(台所)の排水口の臭い取りに有効な5つの対処法
キッチン(台所)の排水口が臭いときに、自分でできる対処法を紹介します。
有効なアイテムや、一人暮らしの方でも簡単にできる方法を中心にまとめているので、臭いが気になったときに試してみてください。
1. パーツを取り外して排水口を掃除する
排水口が臭くなる原因として最も多いのが、ゴミやぬめりなどによる汚れの蓄積です。
取り外せるパーツを外し、排水口全体をしっかり掃除しましょう。
スプレータイプの塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使うと、ドロドロした汚れに直接触れずに掃除できます。
掃除の手順
一般的なキッチンで多く使われているワントラップ(椀トラップ)を例に、掃除の手順を紹介します。
- 生ごみを捨て、排水口のゴミ受けやフタ、ワントラップを取り外す
- 取り外した部品をビニール袋に入れ、スプレータイプの塩素系漂白剤を吹きかける
- 5分ほど放置する
- スポンジやブラシでこすり洗いする
- 食器用洗剤を薄めたお湯(40~50℃)をシンクに溜め、一気に流す
- 洗剤が残らないようにシンク内を水でよく洗い流す
ワントラップの外し方はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認してから作業してください。
例として、LIXIL(リクシル)のキッチンでは、反時計回りに回すことで外せるタイプが多く採用されています。
※実際の仕様は種類によって異なります。

取り外したパーツを入れるビニール袋は、部品の大きさに合わせて選ぶと作業しやすくなります。

塩素系漂白剤を使用する際は必ず使用上の注意を確認し、ゴム手袋を着用しましょう。
「酸性タイプ」と表示された洗剤と一緒に使うと有毒なガスが発生するため、絶対に併用しないでください。
また、60℃以上のお湯を流すと、塩ビ製の排水管が変形・劣化する恐れがあります。
40〜50℃程度を目安にしましょう。
掃除のコツ
食器用洗剤を薄めたお湯を流すときは、排水口にビニール袋を入れて栓代わりにすると簡単です。

袋の中にお湯を入れて重さでふさぎ、シンクに食器用洗剤を入れてお湯を溜めてから袋を抜くと、一気に流すことができます。
なお、Sトラップやボトルトラップの場合も使用する洗剤は同じです。
ただし、構造の違いにより分解方法や掃除の手順が異なるため、仕様を確認してから作業してください。
詳しい掃除方法は以下の記事で解説しています。
2. パイプ洗浄剤で汚れを分解する
排水口の嫌な臭いには、アズマジック排水パイプ洗浄剤やパイプユニッシュなどのパイプ洗浄剤(パイプクリーナー)を使う方法も効果的です。
排水管内に溜まった油汚れやぬめりを分解し、臭いや水の流れの改善が期待できます。
排水口まわりだけでなく、目に見えない排水管内部の汚れまで洗浄できる方法です。
掃除の手順
ワントラップ(椀トラップ)を例に、パイプ洗浄剤を使った掃除方法を紹介します。
今回は「アズマジック排水パイプ洗浄剤」を使用した手順です。
- 生ごみを捨て、排水口のゴミ受けやフタ、ワントラップを取り外す
- アズマジック排水パイプ洗浄剤1包と水を、以下のいずれかの方法で封水部分に入れる
(1)洗浄剤1包と水(約100~200ml)を3回程度に分けて、水→洗浄剤の順番で交互に入れる
(2)ポリバケツ等の大きめの容器に洗浄剤1包と水(約100~200ml)を入れ、溶かしてから入れる - ワントラップを元に戻し、30分ほど放置する
- 大量の水(約2L)を流す
洗浄剤の成分をしっかり流すことで、分解された汚れを排水管の奥まで押し流します。
なお、塩ビ製の排水管は熱に弱く変形する恐れがあるため、お湯は使用せず、水で流してください。
水の流れが悪い場合は、一晩放置してから水を流すとつまりの解消につながることがあります。
効果を感じにくいときは同じ手順を繰り返しましょう。
掃除のコツ
ワントラップの場合、パイプ洗浄剤は「封水部分」に入れるのが効果的です。
封水部分は油分やぬめりが溜まりやすい場所のため、洗浄剤を直接作用させることで、排水トラップ内部と排水パイプの両方を効率よく洗浄できます。
Sトラップやボトルトラップの場合は、パイプ洗浄剤を排水パイプの中に入れましょう。
排水口のつまりや流れの悪さが気になる場合は、以下の記事も参考にしてください。
ハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ「アズマジック」。 プロが使用する洗剤を家庭でも使えるように改良しました。排水パイプ洗浄剤は強力な洗浄力で汚れを分解し、キッチン、浴室などの排水パイプのつまりやニオイを解消します。分包で使いやすい洗剤です。
3. バイオ(微生物)の力で排水管内の臭いを分解する
バイオ(微生物)の力を活用したアイテムを使う方法も、臭い消しにおすすめです。
バイオ系のクリーナーは、微生物が油汚れやぬめりなどを分解することで、臭いの発生を抑える仕組みになっています。
強い薬剤を使わずに、日常的なメンテナンスとして取り入れやすいのが魅力です。
例えば、アズマ工業の「アズマジックバイオ排水パイプ用」なら、排水パイプに約5~10回噴射するだけで排水管内部の汚れを分解し、臭いの発生を抑える効果が期待できます。
キッチンの排水口だけでなく、三角コーナーやゴミ箱といった、嫌な臭いが発生しやすい場所にも使えます。
2~3日に1度スプレーすると、臭いが発生しにくい状態を保ちやすくなるでしょう。
ハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ「アズマジック」。バイオのチカラで、ニオイや汚れを除去・防止します。 キッチン・洗面所・浴室の排水パイプや、ストレーナー・三角コーナー・ゴミ箱に。2~3 日に1度、継続して使用すると効果的です。
4. 排水トラップにコップ数杯分の水を流す
排水口の臭いの原因が「封水切れ」の場合は、排水トラップに水を補充するだけで解消することがあります。
排水口にコップ数杯分の水をゆっくり流してみましょう。
水を流したあとに臭いが消えていれば、封水切れが原因といえます。
5. マンションやアパートの場合は管理会社に連絡する
マンションやアパートなどの集合住宅では、共用排水管のトラブルが原因で臭いが発生しているケースも考えられます。
まずは自分でできる対策を行い、それでも改善しない場合は管理会社や大家さんに連絡しましょう。
特に、急に強い下水臭がするようになった場合や、複数の排水口で臭いがする場合は、設備側のトラブルの可能性が考えられます。
キッチン(台所)の排水口の臭い対策・予防方法
排水口の臭いは、発生してから原因を特定して取り除くよりも、日頃から汚れを溜めないように予防することが大切です。
普段から簡単なお手入れを行えば、嫌な臭いの発生を防ぎやすくなります。
排水口に油を流さないようにする
排水口のつまりや臭いを防ぐためには、できるだけ油を流さないことが重要です。
油は冷えると固まりやすく、食べカスや洗剤カスと混ざることで排水管の内側に付着しやすくなります。
そのまま流し続けるとぬめりやつまりの原因になり、嫌な臭いが発生しやすくなります。
調理後のフライパンや食器に残った油はそのまま洗わず、キッチンペーパーや古紙などで拭き取ってから洗うようにしましょう。
揚げ物の後に残った油は市販の凝固剤で固めてから捨てると、排水口への負担を減らせます。
シンク使用後のお手入れを習慣化する
排水口の臭いを防ぐには、使用後の掃除を習慣にすることが効果的です。
できれば毎日、シンクを使い終わったあとに次の2ステップを行いましょう。
- 排水口のゴミ受け(網かご・排水バスケット)に溜まっている生ごみを捨てる
- お湯を溜めたタライに食器用洗剤もしくは油汚れ洗剤を適量入れます。
- 2の中に五徳をいれます(30分程度)。
お湯で汚れを温めることで、柔らかくなり、汚れが落としやすくなります。 - 金属製のスクレーパーや金タワシ等の研磨する道具でコゲを削ります。
この基本的なお手入れは、慣れれば3分程度で終わります。

排水口掃除のついでにシンク内も軽く洗っておくと、より清潔な状態を保てます。
なお、食器用洗剤の代替として、重曹とぬるま湯を使った掃除も臭いの予防につながる方法の一つです。
- 排水口のフタを外す
- 重曹を2分の1カップ投入する
- ぬるま湯をゆっくり流す
定期的に排水口の掃除を行う
日常的な掃除だけでは、排水トラップや排水管の内部に溜まる汚れを完全に防げません。
次の頻度を目安に、しっかりとした掃除を行うのがおすすめです。
- 週1回:塩素系漂白剤を使用したパーツとシンク内の掃除
- 月1回:排水パイプ洗浄剤を使用した排水管掃除
排水口の構造を確認し、適切な方法でお手入れしましょう。
重曹とクエン酸を使用する
重曹とクエン酸を使った発泡洗浄も、排水口のぬめり予防としてよく使われる方法です。
発泡によって汚れを浮かせる効果がありますが、パイプ洗浄剤ほど強力ではないため、軽い臭い対策として行いましょう。
- 排水口のフタを外す
- 重曹を振りかける
- クエン酸を混ぜたお湯をかける
- 泡が収まるまで待ち、そのまま10〜30分程度放置する
- しっかりと洗い流す
反応のピークは数分〜30分程度です。
それ以上放置しても効果の向上はほとんどなく、浮いた汚れが再付着する可能性があるため、長時間の放置は避けてください。
重曹やクエン酸は100均などでも購入でき、手軽に試せるのがメリットです。
専門業者にクリーニングを依頼する
キッチンを清潔に保つために、専門業者によるクリーニングを利用するのも一つの方法です。
長年掃除していない場合や、排水口の臭いと汚れの両方が気になる場合は、プロに依頼することでシンクや排水口まわりをまとめて掃除できます。
例えば、アズマのハウスクリーニングサービス「キッチンクリーニング」では、コンロまわりやシンクの汚れを中心に、家庭では落としにくい汚れまで丁寧に洗浄します。
ただし、キッチンの臭いは排水口以外が原因のこともあるため、クリーニングを行っても必ずしも臭いが解消するとは限りません。
掃除をしても改善しない場合は、排水設備の不具合なども疑ってみましょう。
下水の臭いが上がってくる場合は流しの下をチェック
キッチンの排水口を掃除しても下水のような臭いが上がってくる場合は、流しの下に原因がある可能性も考えられます。
この記事で紹介した排水口の掃除や洗浄を試しても改善しないときは、次のような点も確認してみましょう。
- 湿気によってカビや雑菌が増殖していないか
- 収納している食材や調味料が腐敗していないか
- 排水ホースや配管の接続部分に隙間ができていないか
- 防臭キャップや排水管まわりがズレていないか
特にシンク下は湿気がこもりやすい場所です。
収納内の掃除や換気、配管の接続状態の確認を行うことで、臭いが改善する場合があります。
流しの下に原因がある場合の解決策については、以下の記事をご覧ください。
まとめ
キッチンの排水口の臭いは、汚れの蓄積や排水トラップの不具合などが主な原因です。
掃除やパイプ洗浄剤の使用などで対処できる場合が多いため、臭いが気になったら早めにお手入れを行いましょう。
日頃から油を流さないように心がけ、こまめに掃除をするなどの習慣を続けることで、臭いの予防につながります。
定期的なお手入れで、キッチンを清潔で気持ちよく使える状態に保ちましょう。
よくある質問
-
キッチンの排水口がカビ臭いときにできることは?
排水口からカビのような臭いがするときは、ゴミ受けやフタ、排水トラップなどのパーツにぬめりや汚れが溜まっている可能性があります。
塩素系漂白剤を使い、排水口まわりの部品を掃除してみましょう。
掃除をしても臭いが残る場合は、排水口ではなく、シンク下に原因があるかもしれません。
排水トラップや排水管の洗浄を行ったうえで、シンク下の湿気や収納状態、配管の接続部分などを確認することが大切です。
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ディスポーザーの臭いが気になる場合の対策は?
ディスポーザー付きのキッチンは、パイプ洗浄剤や塩素系漂白剤の使用を推奨していないことがほとんどです。
また、生ごみを微生物で分解するタイプのディスポーザーでは、重曹やクエン酸などの洗剤も微生物の働きを弱めてしまうことがあります。
基本的なお手入れとしては、氷と中性の食器用洗剤を使った洗浄方法がおすすめです。
破砕室に氷を入れ、数滴の食器用洗剤を加えて水を流しながらディスポーザーを運転しましょう。
氷が内部の汚れを削り落とし、洗剤が油汚れや臭いの原因を洗い流します。
機種によってお手入れ方法が異なるため、不安な場合はメーカーの指示に従ってください。
