節電が気になると、電気を使用しない昔ながらの「ほうき」のお掃除にも目が注がれます。
お客様から頂戴するほうきに関連したお声として「ほうきってどれも同じ、それほど変わらない」が比較的多くあります。室内のほうきと庭や道路などの屋外のほうきに違いがありそうなことはわかってはいても、その素材などの具体的な特性になると多くの人はわからずに、そして、気にせずにお使いになっているのではないかと思われます。
実は、ほうきは使う場所によって適した素材と製品があります。お掃除する場所によって適したほうきを使うことで、効果も高まり、お掃除の「時間短縮」にもつながります。
そんな場所別に適したほうきについて、ここでご案内いたします。
┃室内編
和室・カーペット・じゅうたんには…?
コシがあってしっかり掃ける「ほうき草」を使用したほうきがオススメ!
掃くときには穂の先を押し付けずにやさしく掃くことがポイントです。穂先が細く、しかもしなやかなので畳の目やカーペットの奥に入り込んだホコリをかき出します。掃除機を使わない昔なつかしのほうき、是非試してみてください。
・オススメ商品 座敷ほうき
ほうき草を使用したほうきです。カバータイプと昔ながらの手編みタイプがあります。
フローリングには…?
やわらかい「シュロほうき」が適しています。
シュロの木の皮を使った昔ながらのほうきです。このシュロほうきをフローリングにお勧めする理由は、 使用しているうちにフローリングにツヤが出ること。その味わいは格別です。小さな傷までも唯一無二のものとして味わいのあるツヤを放ちます。シュロほうきで掃くことは、お掃除をしているのと同時に磨いていることになると思って良いでしょう。木と木が織りなす自然のワックス効果ですね。
・オススメ商品 棕櫚(シュロ)ほうき
棕櫚の繊維を使用したほうきです。細かく繊維を取り出し作り上げた鬼毛タイプと取り出す前の皮タイプがあります。
┃屋外編
玄関・ベランダには…?
一本一本の繊維が細かい「黒シダほうき」がオススメ!
このほうきの素材「黒シダ」はとても繊維が細かく、やわらかいのが特徴。玄関やベランダに多い砂ボコリなどの小さなゴミを逃さず掃き集めることができます。
・オススメ商品 黒シダほうき
アレンという木に自生する繊維を取り出したほうきです。水に強く、反り返ることがありません。
玄関前には…?
コシが強い「赤シダほうき」がオススメ!
玄関前に落ちた小石などちょっと大き目のゴミをラクに掃き出します。その名の通り、穂が赤っぽいのが特徴。黒シダほうきは細かいゴミを取ることが得意ですが、コンクリートに落ちた小石や落ち葉を掃き取るのは少し苦手。穂がやわらかいから、重たいものが掃きにくくなってしまいます。
赤シダはシダ科の植物ですが、1つ注意点が! それは、水に濡れると穂が広がりやすいということ。なるべく水まわりで使わないようにしてくださいね。
・オススメ商品 赤シダほうき
パルミラという木の葉柄から繊維を取り出したほうきです。繊維がやや太いので、コシが強いのが特徴です。それに価格は手頃な事が多いですよ。
赤シダほうきはなんだか保管が面倒くさそう…と思ったあなたには「化繊ほうき」がオススメ!
赤シダほうきと同じく穂のコシが強く、玄関前に落ちた少し大きなゴミやコンクリートの溝に入り込んだ石やゴミをかき出すのが得意です。その名の通り人工で作り出した樹脂の穂を使用しているので水に濡れても平気です。
・オススメ商品 化繊ほうき
プラスティックの素材で繊維を作ったほうきです。水に強く、コシがとっても強いのが特徴です。
庭や駐車場、コンクリート面を掃くには…?
竹ほうきや「ヤシの葉脈」を使用したほうきがオススメ!
竹ほうきは知っていても、ヤシの葉脈を使用したほうきはあまり見覚えがないかもしれませんね。芝生や砂利の上をざっくり掃くには、赤シダほうきよりもコシの強いヤシの葉脈を使用したほうきの方がラクにできますし、セメントの凸凹に入り込んだ石やゴミもかき取ってくれます。一度使うとやめられないと評判のほうきです。
・オススメ商品 葉脈のほうき
ヤシの葉脈から繊維を取り出したほうきです。掃き出す力が強く、芝生の上を掃くのに便利です。
ご案内の通り、ほうきにはいろいろな素材や特長を持った商品があります。それぞれの場所の特長やほこりやゴミの集め方に合わせて作られています。だからこそ、誤って使ってしまうと細かなゴミを取り逃してしまい、イライラがつのることにも。場所にあったほうきを使うことがお掃除の時間短縮のコツでもあります。