「毎日お風呂を洗っているのに、浮遊物やぬめりが気になる……」そんな経験はありませんか?
その原因は、風呂釜の内部に溜まった汚れかもしれません。
しかし、風呂釜の内部は普段見えない場所。
どうやって掃除すればいいのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、初心者でもできる風呂釜掃除の手順をわかりやすく紹介します。
風呂釜が汚れる原因や放置した場合のリスクなどもまとめているので、知識を深めながら実践してみましょう。

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この記事でわかること
- 風呂釜の掃除をしないとどうなる?
- お湯に浮遊物や嫌な臭いなどが生じる可能性があります。
また、雑菌によって健康面でのトラブルを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。 - 初心者でもできる風呂釜の掃除方法
- 風呂釜洗浄剤を使った1つ穴タイプの掃除方法を、写真と動画付きでわかりやすく解説します。
1.掃除道具を準備する
2.浴槽にお湯を入れる
3.洗浄剤を入れて溶かす
4.追い焚きをする
5.洗浄剤の表記に従って適正な時間放置する
6.お湯を排水する
7.浴槽に水を入れる
8.排水して浴槽内を洗い流す
補足として、2つ穴タイプの風呂釜を掃除する場合の注意点も紹介しています。
風呂釜(給湯器)とは?
「風呂釜」とは、浴槽に接続された給湯器のことを指します。
浴槽のお湯を温め直したり循環させたりする仕組みで、昔ながらのバランス釜もその一つです。
本記事では、便宜上「風呂釜(給湯器)」と表記しています。

風呂釜が汚れる主な原因
お風呂をきれいに使っていても、風呂釜の内部には少しずつ汚れが蓄積します。
目に見えない汚れが、お湯を循環させる配管に付着しやすいことが理由です。
まずは、風呂釜が汚れる主な原因を知るところから始めましょう。
皮脂汚れ
皮脂は、風呂釜を汚す大きな原因の一つです。
「体を洗ってから入浴すれば大丈夫」と思われがちですが、皮膚や体毛には皮脂が残っています。
その汚れが浴槽の湯に混ざり、追い焚きの際に配管内へ流れ込んで蓄積していきます。
油分を多く含むため、水だけでは落ちにくいのが特徴です。
入浴剤
入浴剤に含まれる成分によっては、風呂釜汚れの原因になります。
特にバスソルトやバスオイルを使う場合は、次の点に注意してください。
- バスソルト:塩分を含むため、サビの原因になる
- バスオイル:油分を含むため、配管内に付着しやすい
入浴剤を日常的に使う人は、こまめな洗浄を心がけましょう。
一晩放置したお湯
株式会社衛生微生物研究センターの調査では、入浴後の残り湯を一晩放置すると、入浴前に比べて細菌が数千倍になるという結果が報告されています。
入浴する人数が増えるほど、細菌の数も増える点に注意が必要です。
そのまま追い焚きすると、風呂釜の配管にも大量の細菌が付着してしまいます。
水垢
水道水にはケイ酸やカルシウムなどのミネラル分が含まれており、これらが少しずつ蓄積して水垢になります。
長時間放置すると固くこびりつき、落ちにくくなるのが特徴です。
ほとんどの家庭で水道水を使ってお湯を沸かすため、避けることが難しい汚れの一つと言えます。
風呂釜の掃除をしないとどうなる?汚れによって生じるリスク
風呂釜の掃除をしないと、以下のようなリスクが生じることがあります。
- 白や茶色の浮遊物が配管内から出てくる
- カビや雑菌の増殖によって嫌な臭いが生じる
- お湯に濁りやぬめりが出てくる
- 雑菌によって健康被害を引き起こす恐れがある
- 蓄積した汚れで機器が故障する可能性が高まる
風呂釜の内部にはさまざまな雑菌が潜んでいる可能性があり、なかでも注意すべきなのが「レジオネラ菌」です。
レジオネラ菌は20~45℃の環境で活発に増殖し、吸い込むとレジオネラ症という重篤な肺炎を引き起こすことがあります。
特に、高齢者や乳幼児などの免疫機能が弱い人は、感染・重症化しやすいため注意が必要です。
浴槽で浮遊物や嫌な臭いを感じたら、汚れが蓄積しているサインです。
放置せず、早めに掃除を行いましょう。
風呂釜タイプ(1つ穴・2つ穴)の特徴と掃除頻度の目安
風呂釜には2つのタイプがあります。
風呂釜の掃除をする前に、自宅のお風呂がどちらに該当するかチェックしましょう。

強制循環釜(1つ穴タイプ)
1つ穴タイプの風呂釜には、給湯器本体に追い焚き用のポンプが組み込まれています。
1つの穴でお湯の吸い込みと吐き出しを行う仕組みです。
最近の住宅や新しい給湯器のほとんどは、1つ穴タイプが採用されています。
掃除頻度は、2ヶ月に1回を目安にしましょう。
ただし、入浴剤をよく使う家庭や家族の人数が多い場合は汚れが溜まりやすいため、1ヶ月に1回程度の掃除がおすすめです。
自然循環釜(2つ穴タイプ)
2つ穴タイプの風呂釜は、浴槽に2つの穴があり「バランス釜」とも呼ばれています。
下の穴から冷めたお湯を吸い込み、給湯器で温めて上の穴から出すことで、浴槽内のお湯を循環させる仕組みです。
構造上、1つ穴タイプよりも汚れが溜まりやすくなります。
掃除は1か月に1回を目安に行うと安心です。
【実践】初心者でも簡単にできる風呂釜掃除の方法
風呂釜の掃除をしたことがない初心者でもできるように、基本的な流れを紹介します。
今回実際に掃除をしたのは、最近のお風呂に多い1つ穴タイプの風呂釜です。
1. 掃除道具を準備する
ジャバなどの風呂釜用洗浄剤を用意します。
お風呂のタイプや素材によって使用できない商品もあるため、必ず対応しているか確認しましょう。
1つ穴タイプと2つ穴タイプに分かれているものもあります。
なお、一般的にオキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使って風呂釜を掃除する方法も知られていますが、より安全で効果的に洗浄するためには、風呂釜専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。
2. 浴槽にお湯を入れる
使用した洗浄剤の説明に従い、浴槽の穴より約5cm高い位置までお湯を入れます。
入浴後の残り湯でもOKですが、入浴剤が入った残り湯は使わないでください。

3. 洗浄剤を入れて溶かす
風呂釜用の洗浄剤を入れて溶かします。
一か所に固まらないようにまんべんなく入れましょう。
洗浄剤が底に溜まらないようにかき混ぜます。
このとき、洗浄剤に直接手が触れないようにゴム手袋をすると安心です。
4. 追い焚きをする
風呂釜内まで循環させるために数分ほど追い焚きをします。

この際、洗面器やイス、風呂フタなどを一緒に浴槽につけ込むのも効果的です。

5. 洗浄剤の表記に従って適正な時間放置する
使用する洗浄剤の表記に従い、そのまま放置します。
放置する時間は使用する洗浄剤によって差が大きいため、記載されている時間を守りましょう。
ちなみにジャバの場合は、約10分間の放置がパッケージに書かれている目安です。
初めて掃除するときや汚れがひどい場合などは、追い焚き運転を長くすることが推奨されています。
6. お湯を排水する
放置した後、お湯を排水します。
浴槽の底に残った洗浄剤はシャワーで流しましょう。
一緒に洗面器やイスなどをつけ込んでいた場合は、取り出して洗い流します。
7. 浴槽に水を入れる
すすぎのために、再度、浴槽の穴より約5cm高い位置まで水を入れます。
数分ほど追い焚きを行いましょう。

8. 排水して浴槽内を洗い流す
追い焚きが終わったら排水します。
スポンジなどを使って浴槽内をこすり、水でよく洗い流しましょう。
なお、風呂釜掃除のタイミングで、風呂釜キャップや浴槽の排水口掃除を行うのがおすすめです。
ブラシを使い、こびりついた汚れを落とします。
その際、アズマ工業の「くらしブラシ3色組」を使うと便利です。
波状ブラシの特殊加工ブラシで、こびりついた汚れをスッキリ落とせます。

お風呂のスキマ掃除にも適しています。

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補足:2つ穴タイプの場合
2つ穴タイプの掃除で風呂釜洗浄剤を使う場合も、基本的に1つ穴タイプの手順と同じです。
ただし、構造が異なるため、2つ穴専用の風呂釜洗浄剤を使用してください。
使用する洗浄剤によって多少の違いがあるため、必ず確認してから進めましょう。
メーカーによっては、以下のような手順が記載されているケースがあります。
- 湯止めのカバーを外す
- 洗浄後にホースを使って水を流し込み、内部の汚れを出す
あなたのお風呂は大丈夫?判断が難しい汚れへの対処法
風呂釜を掃除するなら、浴槽やその周辺も一緒にきれいにしたいところです。
「汚れだと思っていた部分が実は経年劣化だった……」というケースも少なくありません。
ここでは、お風呂でよくある判断が難しい汚れへの対処法を紹介します。
浴槽の線状の黄ばみ
長年使った浴槽で、水面の高さに沿ってできた線状の汚れや黄ばみによる変色は「喫水線(きっすいせん)」と呼ばれるものです。
素材の経年劣化であり、汚れではないため洗っても落とせません。
10年程度経つとできやすくなるとされています。
浴槽の青い汚れ

浴槽にできる青い汚れは「銅石鹸(どうせっけん)」と呼ばれるものです。
極めて落としにくく、場合によってはプロでも対応困難とされています。
状況によっては変色の可能性もあり、判断が難しい汚れです。
銅石鹸の原因や落とし方は以下の記事で紹介しているので、該当する汚れがある場合はあわせてご確認ください。
浴槽のブツブツした汚れ
浴槽のブツブツした汚れは「ブリスター」と呼ばれる現象で、経年劣化の可能性があります。
人工大理石を使った浴槽でよく見られる汚れです。
ブリスターができてしまうと、プロでも落とすことができません。
浴槽のフチの輪っか汚れ
浴槽のフチにできる輪っかの汚れを自分で落とすのは困難です。
プロ用の洗剤を使用する必要があるため、取り扱いに慣れているプロに依頼することを推奨します。
茶色いサビ(錆)による汚れ
茶色いサビ(錆)による汚れは「もらいサビ」と呼ばれる状態です。
本来サビないはずの場所にほかの金属のサビが付着し、サビたように見える現象を指します。
お風呂だと、金属製のラックやカミソリ、ヘアピンなどを置いている場合にできやすいのが特徴です。
サビによる汚れか確認する際は、アズマ工業の「アズマジックサビ取り剤」を塗布してみましょう。
サビに反応すると紫色に変色し、1~3分放置するだけで取り除くことが可能です。
反応がなければ除去が難しい汚れか、変色の可能性があります。
アズマ工業のハウスクリーニングのプロが推奨している洗剤シリーズ「アズマジック」。
塗布するだけで落ちにくい鉄製品のサビやキッチンまわり・水まわりなどに付着したもらいサビを分解して落とします。

まとめ
お風呂の釜は皮脂や水垢など、さまざまな汚れが蓄積しやすい場所です。
掃除をしないと浴槽内に浮遊物や嫌な臭いが生じたり、雑菌によって健康被害を引き起こしたりする恐れがあります。
この記事で紹介したやり方を参考に、定期的な掃除を心がけましょう。
浴槽のタイプや素材を確認したうえで、適した風呂釜洗浄剤を選んでみてください。
よくある質問
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風呂釜の掃除ではどんな洗剤を使えばいい?
風呂釜用の洗浄剤を使うのがおすすめです。
メーカーによって手順や放置する時間などが異なるため、必ず確認してから進めましょう。
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ジャバとオキシクリーンは何が違うの?
ジャバは、浴槽配管をキレイにするアルカリ性の風呂釜洗浄剤です。
多くの人が風呂釜掃除で使用しています。
オキシクリーンは、衣類からキッチン、お風呂まで幅広く使える酸素系漂白剤です。
お風呂掃除では、洗面台周りの汚れやバスグッズ、浴室の床やドアなどの掃除に使えます。
風呂釜の掃除には風呂釜専用の洗浄剤がおすすめです。
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重曹を使ってお風呂の釜を掃除するのはあり?
軽い汚れを落とす場合に使うならOKです。
重曹は風呂釜内の皮脂汚れやぬめりの洗浄に役立ちますが、雑菌の数を減らす効果がありません。
定期的に除菌効果のある洗浄剤も取り入れるのがおすすめです。
