お風呂の鏡に付いた白い汚れ。
浴槽用の洗剤では落とせない。スポンジでゴシゴシこすってもダメ。落とせたと思っても数時間後には復活してしまう。

なんともやっかいなこの白い汚れは、「鏡のウロコ」と呼ばれています。
今回はこの「鏡のウロコ」を効果的に落とす方法をご案内します。


 

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  1. 鏡のウロコの原因は?
  2. 鏡のウロコはなぜ落としにくいのか?
  3. プロが解説するお掃除のポイント
  4. 予防が一番?
  5. まとめ

鏡のウロコの原因は?

まずは鏡のウロコとは何か?を知っておきましょう。 私たちが普段使っている水道水には、多くのミネラル分(ケイ酸やカルシウムなど)が含まれています。お風呂を使った後は、浴室内の鏡や壁にミネラルを含んだ大量の水滴が残ります。水分は時間の経過とともに蒸発しますが、ミネラル分はそのまま鏡や壁に残ります。 そして完全に水分が乾ききってしまうと、残ったミネラル分は鏡や壁に固く付着してしまいます。このこびりついた汚れを水垢(みずあか)といいますが、この水垢が鏡のウロコができる原因です。

 
  

水垢(みずあか)と湯垢(ゆあか)
水垢と並ぶお風呂の代表的な汚れに湯垢があります。湯垢は水道水に含まれるカルシウムが石けんや人体の脂肪分と結合してできたもの。
水垢はアルカリ性、湯垢は酸性と異なる性質をもっているため、掃除のプロは汚れの種類に合わせて掃除の仕方や使用する洗剤を変えています。   

 

鏡のウロコはなぜ落としにくいのか?

お風呂は毎日使うもの。水垢の上に水滴がつき、それが乾くと、また水垢ができるということが繰り返されます。すると、水垢は幾重にも積み重ねられ、文字通りウロコのように折り重なります。

この状態が進むと、まるで岩のように頑丈なカチカチのウロコになってしまいます。こうなると、普段の浴槽洗いで使っているスポンジや洗剤では、とても落とすことはできません。

プロが解説するお掃除のポイント

では、どうすればこのウロコを落とすことができるのか?いくつかのポイントをご説明します。

初期のウロコは、ご家庭にあるものでコスパ重視!

鏡の表面にうっすらと浮かんだ程度の水垢(ウロコの初期状態)であれば、ご家庭にあるもので、工夫しだいで落とすことができます。アルカリ性の性質を持つ水垢を、酸性で中和させることでお掃除をしやすくすることができます。

クエン酸・お酢

クエン酸やお酢の希釈液を使ってウロコを落とす方法が紹介されている例を見かけます。専用洗剤と比較してコストが安いというメリットがあります。軽い汚れを、じっくり時間をかけてお掃除できる人におすすめしたい方法です。

サンポール

サンポールを使う例も見かけるようになりました。サンポールは便器のガンコ汚れ専用に開発された強い洗剤であり、鏡や壁面などの素材そのものを傷める可能性もあります。メーカーからも〝用途外で使用しないでください。〟と発表されているように、使用は控えた方が賢明でしょう。

重曹

重曹は、アルカリ性の汚れ落としの代表選手です。水垢には効果はありませんが、浴室内は様々な汚れが複合的に重なっています。水垢以外の酸性汚れ(石けんカス等)には使ってみてもよいかもしれません。

目立ってきたウロコには専用洗剤を使いましょう!

カチカチになったウロコは、もうクエン酸やお酢では溶かすことはできません。また、ウロコができる過程で、湯垢などの他の汚れが複合的に積み重なっている例がほとんどです。こうなると、薬液と研磨材の2つの力をうまく組み合わせながら落とすことが必要になります。

お掃除用品のメーカーは、ウロコを落とすための研究を重ね、商品を開発しています。目立ってきた鏡のウロコを手軽に落としたい方には、メーカーから発売されている専用洗剤を使うことをおすすめします。

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ガンコな鏡ウロコはプロに任せましょう!

最近の住宅やマンションでは、各メーカーが工夫をこらし、おしゃれで機能的なお風呂が増えてきています。

例えば鏡。曇り止め加工が施されていたり、フィルムが貼ってあったりします。このような機能性鏡に研磨パッドなどを使ってごしごし擦ると、傷が付いてウロコどころではなくなってしまいます。

また、壁面には各社オリジナルで開発した人工大理石を使うなど、様々な素材が使用されています。不用意に使った洗剤が原因で、壁面全体を交換、なんてことになったら大変です。

ガンコな鏡ウロコ落としはもちろんのこと、浴室全体のお掃除をプロのハウスクリーニングに任せることを検討してみてもよいでしょう。




予防が一番?

最初にご説明したとおり、ガンコなウロコ汚れも、元をたどれば原因は水滴です。逆に言えば、鏡に残った水滴を拭き取ってしまえばウロコはできません。水切りワイパーやクロスを使って、お風呂上がりにさっと一拭き、を習慣付ければ、鏡ウロコに限らず浴室内の多くの汚れを予防できます。

一日の終わりのお風呂タイムはリラックスしたいもの。汚れが目に入ると気分もよくありません。ガンコな汚れを落とす手間やコストを考えても、こまめな水滴のお掃除が一番と言えるのではないでしょうか。





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まとめ

  • 鏡のウロコは、水垢が鏡の表面に堆積して、カチカチに固まってできた汚れ。浴槽用の洗剤やスポンジでは落とすことはできません。
  • 軽度な水垢の場合は、クエン酸やお酢など、ご家庭にある酸性の溶液で賢くお掃除。
  • ウロコ状態になってしまったら、研磨材を配合したウロコ落とし専用の洗剤を使いましょう。
  • 手に負えないガンコなウロコ汚れになってしまったら、プロのハウスクリーニングに任せて、浴室全体をピカピカにしてもらいましょう。
  • 一度きれいになったら、お風呂上がりにマメに水滴を拭き取り、汚れを予防しましょう。

よくある質問

  • 鏡のウロコができる原因はなんですか?

    水滴に含まれるミネラル分が付着してできた水垢が、堆積しカチカチに固まることで、ウロコのような白い汚れとなります。

  • ウロコを取るにはどんな洗剤を使えばよいですか?

    浴室用の普通の洗剤では落とすことができません。薬液に研磨材が配合された専用洗剤を使いましょう。

  • ウロコを取るのに研磨パッドを使ってもよいですか?

    鏡専用の研磨パッドを用意し、できるだけ目立たない箇所で試し使いをして、傷がつかないことを確認してからお使いください。

  • ウロコを予防するにはどうすればよいですか?

    鏡に残った水滴を拭き取ればウロコはできません。お風呂上がりに水切りワイパーやクロスを使って水滴を取り除いてください。