夏場や冬場にフル稼働するエアコン。
いざ使おうとしたときに、送風口に黒カビがびっしりついていたり、嫌なニオイが部屋中に広がった経験はありませんか?

実はその原因の多くは、エアコン内部に潜むカビやホコリです。
そのまま運転を続けてしまうと、カビの胞子を部屋中にまき散らし、それを吸い込むことで健康被害を引き起こすリスクも…。

でも、定期的に掃除することでこれらのリスクを下げることができ、さらに電気代の節約にもつながります。
自分でできる範囲はこまめに掃除をし、内部の汚れやカビはプロに任せることで、1年中気持ちよくエアコンを使うことができます。

今回は、お掃除のプロが教える「自分でできるエアコン掃除の方法」や「プロに任せるべきタイミング」、さらに便利なお掃除道具や最適な掃除頻度まで、まるっと解説します。


目次 閉じる

  1. エアコン掃除が必要な理由
  2. 自分でできるエアコン掃除の方法
  3. 室外機は掃除すべき?
  4. エアコン掃除に役立つおすすめのお掃除道具&洗剤
  5. プロに任せるべきタイミングとは?
  6. カビ予防!お掃除後にキレイを保つ3つのコツ
  7. まとめ
  8. よくある質問

エアコン掃除が必要な理由

エアコンを長期間掃除せずに使い続けると、さまざまな問題が発生します。

  • カビやホコリが内部に溜まり、部屋中にばらまかれる
  • イヤな臭いの原因になる
  • 冷暖房の効率が悪くなり、電気代アップ
  • 健康被害(アレルギー・咳・くしゃみ)のリスク

特に夏場や梅雨時期は、エアコン内部が高温多湿になり、カビの温床になります。
衛生面でもコスト面でも、定期的な掃除が欠かせません。



自分でできるエアコン掃除の方法

自分でできる範囲のお掃除としては「エアコン本体まわり(上部やルーバー・送風口)」、「フィルター掃除」、「室外機まわりの掃除」がおすすめです。
これらを定期的に行うだけでもエアコン内部が汚れるスピードを抑えられ、エアコンの効きが良くなって電気代の節約にもつながります。

エアコンを分解して内部まで掃除する人もいますが、内部の洗浄には専門的な知識が必要です。
誤った方法で掃除すると、故障の原因になる可能性があるため、プロに任せるようにしましょう。

自分でできるエアコン掃除の範囲と頻度

エアコンにホコリがたまると空気の通りが悪くなり、カビが生えやすくなる・冷暖房の効率が下がる・電気代がかさむなどの原因になります。
そのため、定期的なお手入れをすることが大切です。

汚れ具合は、ご家庭の使用頻度や設置場所、喫煙・ペットの有無によって異なりますが、以下を目安にお掃除を行いましょう。

いつ掃除するのがベスト?

エアコンを快適に使うためには、「シーズン前」と「シーズン中」の2段階でお手入れするのがおすすめです。

シーズン中(夏:7~9月/冬:12~2月)

月に1~2回を目安に、フィルター掃除し、シーズン中に1回はエアコンの本体まわり(上部やルーバー・送風口)など「こまめなお掃除」をしましょう。

シーズン前(使用開始の1~2ヶ月前)

エアコンの「試運転」と「念入り掃除」を行っておくと安心です。
使い始めてから、「ニオイが気になる」「冷暖房が効かない」といったトラブルに気づくことも少なくありません。
事前にチェックしておけば、故障の早期発見にもつながります。

また、シーズン前のタイミングでプロによる「エアコンクリーニング」を依頼するのもおすすめです。 シーズン直前は予約が混み合うことが多いため、早めに依頼すればスムーズに対応してもらえるうえ、割引キャンペーンを実施している場合もあります。

準備するもの

掃除を始める前に、以下の道具を準備しましょう。

  • 掃除機(ブラシノズル付き)
  • フィルター掃除用ブラシ
  • タオル
  • 新聞紙
  • ハタキなどのホコリ取り
  • エアコンスキマキーレー
  • マスク

お掃除手順

コンセントを抜いて、エアコンの上のホコリをハタキなどで取ります。

フィルターを取り、表側→裏側の順で掃除機を使ってホコリを取り除きます。

フィルターを裏側→表側に向かって水洗いして乾かします。

  

フィルターの目詰まりがひどい場合はブラシを使ってやさしくこすり落とします。
  それでも汚れが取れない場合は、食器用(中性)洗剤を水で薄めて掃除すると良いでしょう。

エアコンスキマキーレーを濡らし、絞ってから送風口、ルーバーについた汚れを拭き取ります。

「エアコンスキマキーレー」がない場合の掃除方法はこちらで回答しています。参考にしてみてください。

フィルターを戻し、コンセントを付けて2~3時間送風モードでしっかり乾かしましょう。

アズマ工業公式Instagramでもエアコン掃除方法を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

フィルター掃除のポイントは2つ!

  • フィルター掃除は「裏 → 表」が基本!
    フィルターを外してホコリをブラシで掃除する際も水洗いする場合も、必ず「裏側→表側」の順でお掃除するのがポイントです。
    ただし、フィルターを外した状態で掃除機を使って吸い取る時は「表側→裏側」で行いましょう。

    この順番を守ることで、表面についたホコリがフィルターの網目に詰まるのを防ぎ、効率よくキレイにすることができます。
  • 最後はしっかり乾燥させる!
    洗ったフィルターはしっかり乾かすことが「カビ予防」のカギです。
    自然乾燥だけでなく、エアコンを2〜3時間「送風モード」で運転させると、内部の湿気も取り除けて効果的です。
    濡れたまま戻すとカビの原因になるため、必ずしっかり乾燥させるようにしましょう。

フィルター掃除の注意点や洗剤を使った頑固な汚れの落とし方はこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。


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プロが教える正しい掃除方法と注意点

エアコン掃除の注意点

自分でエアコン掃除をする際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
誤った方法で掃除をしてしまうと、エアコンの寿命を縮めたり、最悪の場合、故障の原因となることもあるため注意が必要です。

  • エアコンに直接洗剤や水をかけない
    エアコン内部には精密な電子部品があり、そこに洗剤や水がかかると故障の原因になる可能性があります。
    掃除をする際は、直接かけたりせず、固く絞った雑巾などを使いましょう。
  • エアコンクリーナー(洗浄スプレー)の使用を控える
    市販のエアコンクリーナーは手軽に見えますが、使い方を誤るとカビの再繁殖やサビの原因になることがあります。
    また、電装部分に水分が入ると、火災などのリスクもあるため、要注意です。
    エアコン内部までしっかりキレイにしたいときは、無理をせずプロにお願いするのが安心です。
  • 自分で分解して掃除しない
    エアコンの分解や内部洗浄には専門的な知識が必要です。
    無理に分解すると破損や故障につながることもあるため、自分でできる範囲の掃除にとどめ、内部のクリーニングはプロに任せるようにしましょう。
  • 掃除後、エアコンの上部にフィルターをつけない
    掃除後にエアコンの上部にホコリが内部に入らないようにするためのフィルターを取り付けて稼働させる方がいますが、冷暖房効率が低下する可能性があるため、あまりおすすめしません。
    ただし、使用しない期間に限っては、フィルターを取り付けてホコリの侵入を防ぐのは良いでしょう。

室外機は掃除すべき?

エアコン掃除のときに「室外機まで掃除した方がいいのかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
室外機は屋外に設置されることを前提に作られているため、頻繁なお手入れは基本的に必要ありません。

とはいえ、室外機は「冷房時に室内の熱を外に放出し、暖房時には外気の熱を取り込む」という大切な役割を担っています。
そのため、エアコン本体の掃除とあわせて、冷暖房の効きの向上や電気代の節約のためにも、年に1回程度の簡単なお手入れをしておくのがおすすめです。
室外機やホースの内部に関わる部分の清掃は、故障を引き起こす可能性もあるため、プロに任せるのが安心です。

準備するもの

  • 雑巾
  • ブラシ
  • 掃除機
  • 割り箸

お手入れ方法

室外機のまわりを整える

室外機の吹き出し口に物を置くと、空気の流れが妨げられて冷暖房の効率が低下します。
植木鉢や段ボール、収納ケースなどを置いている場合は、この機会に整理しましょう。

室外機本体を濡らした雑巾で拭く

砂埃が気になる場合は、濡らしてかたく絞った雑巾で拭き掃除しましょう。
室外機は基本的に内部に水が入りにくい構造になっていますが、内部には「アルミフィン」と呼ばれる薄い金属板があり、とてもデリケートです。
水を直接かけるのは故障の原因になることがあるため、水拭きにとどめましょう。
※室外機をお手入れする際は、室内機の電源プラグを抜いてから行ってください。

外側のホコリやゴミをやさしく取り除く

室外機の側面や裏側にたまったホコリや枯れ葉などは、柔らかいブラシや掃除機を使ってやさしく取り除きます。
ただし、アルミフィンは力を入れすぎると変形してしまう恐れがあるため、奥までの掃除が必要な場合は無理をせず、プロに依頼するのが安心です。

排水ホース(ドレンホース)の詰まりや虫の巣は取り除く

エアコン使用時に発生する水は、「ドレンホース」を通じて屋外に排出されます。
ホースの出口にゴミや汚れがたまると、水がうまく排出されず、水漏れの原因になることもあります。
出口付近のゴミは割り箸などで取り除きましょう。
また、虫やゴミが入り込むのを防ぐのであれば、防虫(ドレン)キャップやネットをかぶせておくのも良いでしょう。
ただし、ドレンキャップやネットが目詰まりしていると水がうまく排出されず、逆流や漏れの原因になることがあります。
定期的に確認し、詰まりがないようにしましょう。


エアコン掃除に役立つおすすめのお掃除道具&洗剤

専用の掃除道具があると効率が良くなります。
ここでは、エアコン掃除に便利なお掃除グッズを紹介します。

エアコン上のホコリ取りに

エアコンの上部や照明器具のカサなど、手の届かない場所のお掃除に最適です。
網状の繊維(開繊糸)が摩擦によって静電気を起こしてホコリをしっかりキャッチ。
穂の角度が6段階に調節できるので、使いやすい角度でお掃除できます。

エアコンフィルターのお掃除に

エアコンや空気清浄機のフィルターを洗うための専用ブラシです。
エアコンフィルターは網目がやわらかく繊細で、網目に溜まっている汚れは非常に細かいホコリです。
通常のブラシでは、フィルターを痛めてしまったり、ブラシの目にホコリが詰まったりするため、やわらかいブラシで掃除するのがおすすめです。
空気清浄機・エアコンブラシなら赤ちゃんの髪の毛をとかすヘアブラシと同じ材質のため、デリケートなフィルターのお掃除に最適です。

エアコンの送風口やルーバーのお掃除に

エアコンの送風口の狭いスキマにフィットしながら奥まで入り込んで汚れを落とします。
先端は先割れになっているので、グラグラして安定しないルーバーも挟んで両面同時にお掃除できます。
モコモコモップが洗剤を使わずに黒カビやホコリをかき取ります。

ルーバーや送風口のカビ取りに

水拭きで取れなかった黒カビには、塩素系不使用・低刺激タイプのカビ取り洗剤「乳酸カビトリーナー」がおすすめです。
エアコンスキマキーレーや固く絞った雑巾に「乳酸カビトリーナー」をスプレーし、ルーバーや送風口に発生した黒カビを軽く拭き取ることで黒カビを取ることができます。
※故障の原因となる可能性があるため、必ずエアコンに直接噴霧して使用しないようにしてください。

おすすめ商品|乳酸カビトリーナー

浴室、トイレ、洗面所、洗濯槽、キッチン、冷蔵庫、押入れ、畳、ビニールクロス壁のカビ・汚れ落としに。

乳酸カビトリーナー

プロに任せるべきタイミングとは?

「ニオイが取れない」「カビ臭い」「送風口の奥に黒い汚れが見える」といった場合は、内部まで汚れているサインです。
こんなときはプロのエアコンクリーニングを検討しましょう。

  • 吹き出し口からカビ臭がする
  • 送風口の奥に黒カビが見える
  • 冷暖房の効きが明らかに悪い
  • 自分で掃除してもニオイが消えない
  • 3年以上内部洗浄していない

これらは、エアコン内部の熱交換器やファンに汚れ・カビがたまっているサインです。
プロによる徹底洗浄なら、アレルギー対策にも効果が期待できます。

プロのエアコンクリーニングはどこまで掃除するの?

プロが行うエアコンクリーニングは、内部まで分解して徹底的に洗浄します。
洗浄方法にはいくつかの種類があり、汚れ具合やエアコンのタイプに応じて選ばれます。

完全分解洗浄

  • 本体から「基板・お掃除ユニット・ドレンパン・送風ファン」をすべて取り外し、熱交換器単体にして高圧洗浄
  • 再組立て・動作確認まで行う高難度クリーニング
  • ニオイ・カビの根源までしっかり除去

部分脱着分解洗浄

  • 本体は壁に設置したまま、「ドレンパン・送風ファン」を脱着して洗浄
  • 完全分解より工数は少なめながら、しっかり内部の汚れに対応

標準分解洗浄

  • 本体カバー、フィルター、ルーバーを取り外し、内部を洗浄
  • お掃除機能付きエアコンの場合はユニットも取り外し
  • 一般的なクリーニング方法だが、機種によっては汚れが残る場合もある

簡易清掃(自分でできる範囲の掃除)

  • 分解せず、外側から拭き掃除やフィルター清掃を行う簡単メンテナンス
  • 本格的な内部洗浄は行わない

おそうじのことならアズマの「エアコンクリーニング」

掃除用品メーカーとして長年培ったノウハウを活かし、アズマのエアコンクリーニングは、フィルター・ファン・熱交換器といった素人では手の届きにくい部分まで洗浄します。
家庭用壁掛けエアコンはもちろん、お掃除機能付きエアコンにも対応。

アズマでは【標準分解洗浄】を行っており、エアコンの内部洗浄にも対応できる安心のサービスを提供しています。


「年に1回、プロの徹底洗浄でエアコンをリセットする」習慣があると、快適さが違います。

カビ予防!お掃除後にキレイを保つ3つのコツ

せっかくエアコンをキレイにしても、すぐにカビが生えてしまったらもったいないですよね。
ここでは、エアコンを清潔に保つためのちょっとしたコツを3つ、ご紹介します。

エアコン使用後は送風モードで内部を30分~1時間程度乾燥させる

カビを防ぐには、エアコン内部をしっかり乾燥させてから電源を切るのがポイント。
送風運転を30分〜1時間ほど行うと、エアコン内部の湿気が飛び、カビの発生やカビによる嫌なニオイの予防になります。
※「内部クリーン」「内部乾燥」機能があるエアコンなら、自動で乾燥してくれるので便利です。

定期的に換気する

エアコンは室内の空気を吸い込んで運転するため、室内のホコリや汚れも取り込んでしまいます。
ときどき換気をして空気を入れ替えることで、ホコリの量を減らし、フィルターの汚れ予防にもつながります。

月1~2回はフィルター掃除を行う

こまめなフィルター掃除は、カビ予防にとても効果的。
さらに、エアコンの効きがよくなって電気代の節約にもつながります。
使う頻度が高い季節は、汚れ具合を見ながら掃除の頻度を増やすのがおすすめです。

まとめ

  • 自分でできる範囲のお掃除を定期的に行うだけでもエアコン内部が汚れるスピードを抑えられ、エアコンの効きが良くなって電気代の節約にもつながります。
    エアコンを分解して掃除するのは専門的な知識が必要なため、内部まで掃除したい場合はプロにお任せするのが安心です。
  • フィルター:月に1~2回、エアコン本体まわり(上部、送風口、ルーバー):3ヶ月に1回、内部洗浄:年1回、室外機の簡易お手入れ:年1回の頻度を目安にお掃除すると良いでしょう。
  • 「ニオイが取れない」「カビ臭い」「送風口の奥に黒い汚れが見える」といった場合は、内部まで汚れているサインです。
    無理せずプロのクリーニングを頼みましょう。
  • お掃除後は「使用後に内部をしっかり乾燥させる」、「定期的に換気を行う」、「月1~2回はフィルターを掃除する」、この3つでキレイを長持ちさせよう!

よくある質問

  • エアコンスキマキーレー」がない場合、家にあるもので掃除できる?

     

    エアコンスキマキーレー」が手元にない場合でも、水で濡らして固く絞った雑巾やマイクロファイバークロスを使って掃除することは可能です。

    また、割りばしにキッチンペーパーやクロスを巻きつけて輪ゴムで留めるなど、手作りの掃除道具で代用する方法もあります。
    ただし、奥の汚れが十分に取れなかったり、割りばしのような硬い棒でエアコン内部を傷つけてしまうリスクもあるため、使用する際は慎重に行いましょう。

  • エアコンの稼働時の臭いが気になる…。取る方法はある?

     

    まずは自分でできる範囲の掃除をしてみましょう。
    それでも臭いが気になる場合は、プロに頼んでエアコンクリーニングしてもらうと解消する可能性があります。
    ただし、プロに依頼した場合でも必ずしも「臭い」を解消できるとは限りません。